グラボなしでPCゲームはできる?実際に検証してみた。
パソコンでゲームをする上で大事になるのは、グラフィック性能です。
ただ、昨今、グラボの価格は高騰しつづけています。
そこで一つの疑問が出てきました。
「グラボなし、つまり、オンボードグラフィックスでPCゲームをプレーできるのだろうか?」
今回はグラボなしでPCゲームができるのか、検証したいと思います。
グラボなしでPCゲームはできる
結論から言うと、グラボなし(オンボードグラフィックス)でPCゲームのプレーは十分可能です。
ただし、CPUに搭載されているオンボードグラフィックスの性能によっては、PCゲームに不向きなものがあります。
例えば、インテルCPUのUHDシリーズなどです。
UHDシリーズのオンボードグラフィックスは、グラフィックス性能が低く、ゲームをプレーするには荷が重いです。
現在、オンボードグラフィックスの性能が高いのは、AMDのRyzen Gシリーズ、いわゆるAPUになります。
つまり、オンボードグラフィックスでゲームをプレーしたいのなら、AMDのRyzen Gシリーズ一択となります。
オンボードグラフィックスでどれくらいゲームができる?
今回は、Ryzen 5 5600Gを使って、実際にゲームを動かしてみます。
検証環境
検証環境 | |
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CPU | AMD Ryzen 5 5600G |
CPUクーラー | サイズ MUGEN6 Black Edtion レビュー記事 |
CPUグリス | EVERCOOL Thermal GS-04 |
マザーボード | ASUS PRIME B550M-A |
メモリ | Crucial CT2K16G4DFRA32A(DDR4-3200/16GB×2) |
ストレージ | KIOXIA EXCERIA G2 1TB レビュー記事 |
電源ユニット | Corsair RM750e |
PCケース | 長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX レビュー記事 |
OS | Windows 11 Home 64bit版 |
HWiNFOで取得したRyzen 5 5600Gの情報です。
Ryzen 5 5600GのリニューアルのRyzen 5 5600GTが販売中です。性能はRyzen 5 5600Gとほとんど変わりません。価格はRyzen 5 5600GTが安いので購入するのであれば、Ryzen 5 5600GTの方をおすすめします。
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Apex Legends
・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
※演習場で計測
Apex Legendsにはベンチマークモードはありません。そのため、演習場で、一定のコースを走り、負荷の重いバンガロールのスモーク、テルミットグレネード、ウルトを使用し、フレームレートを計測しました。
フルHDで平均63fps、720pで平均95fpsでした。60fpsを維持できませんが、平均60fpsを超えているので、フルHDでも十分快適にプレー可能です。
ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー
・画質:標準品質(ノートPC)
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR
・フレーレートしきい値:常に適用
※ベンチマークソフトで計測
公式から配布されている、ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーベンチマークソフトでフレームレートを計測しました。
フルHDで平均51fps、720pで平均79fpsでした。フルHDでは平均60fpsを下回っていますが、720pでは、平均60fpsを超えています。
Call of Duty: Modern Warfare III
・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR 3.0
・アップサンプルクオリティ:ウルトラパフォーマンス
※ベンチマークモードで計測
ゲーム内に実装されているベンチマークモードでフレームレートを計測しました。
フルHDで平均62fps、720pで平均97fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを上回っていますが、1%LOWは60fpsを下回っています。とはいえ、十分プレーは可能です。
Cyberpunk 2077
・画質:低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR 2.1
・アップサンプルクオリティ:ウルトラパフォーマンス
※ベンチマークモードで計測
ゲーム内に実装されているベンチマークモードでフレームレートを計測しました。
フルHDで平均39fps、720pで平均58fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを下回っていますが、720pであれば十分プレー可能です。
Fortnite
・画質:パフォーマンスモード
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
※ベンチマークモードで計測
Fortniteにはベンチマークモードがないので、有志の方が作成したベンチマークモードを使用して、フレームレートを計測しました。
フルHDで平均127fps、720pで平均168fpsでした。フルHD、720pともに平均120fpsを上回っており、快適にプレー可能です。
Forza Horizon 5
・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR 2.2
・アップサンプルクオリティ:ウルトラパフォーマンス
※ベンチマークモードで計測
ゲーム内に実装されているベンチマークモードでフレームレートを計測しました。
フルHDで平均60fps、720pで平均91fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを上回っていますが、1%LOWは60fpsを下回っています。とはいえ、十分快適にプレーは可能です。
Overwatch 2
・画質:低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR 2.2
※BOT戦を1分間観戦して計測
Fortniteにはベンチマークモードがないので、有志の方が作成したBTO戦を1分間観戦してフレームレートを計測しました。
フルHDで平均72fps、720pで平均116fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを上回っています。フルHDでは、1%LOWは60fpsを下回っていますが、十分快適にプレーは可能です。
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
・画質:低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・スケーリング:100%
※ベンチマークモードで計測
ゲーム内に実装されているベンチマークモードでフレームレートを計測しました。
フルHDで平均61fps、720pで平均119fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを上回っています。フルHDでは、最低fpsは60fpsを下回っていますが、十分快適にプレーは可能です。
VALORANT
・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
※演習場で計測
VALORANTにはベンチマークモードがないので、演習場を1分間周回してフレームレートを計測しました。
フルHDで平均259fps、720pで平均319fpsでした。フルHD、720pともに平均200fpsを上回っています。たとえ、設定を上げたとしても、快適にプレー可能です。
street fighter 6
・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
※ベンチマークソフトで計測
公式から配布されている、street fighter 6ベンチマークソフトでフレームレートを計測しました。なお、今回は対戦モードである、FIGHTING GROUNDのフレームレートを見ていきます。
フルHDで平均58fps、720pで平均60fpsでした。フルHDでは平均60fpsを若干下回りますが、十分快適にプレー可能です。
Ryzen 5 5600Gのゲーム性能はオンボードグラフィックスと考えると十分すぎるほど優秀です。軽いゲームであればフルHDはもちろん、重量級のゲームでも720pであれば、十分遊べます。
まとめ
今回はAPUの中でオンボードグラフィックスの性能が低いRyzen 5 5600Gで検証しましたが、十分ゲームプレー可能な性能を有していることを確認しました。
Ryzen 5 5600Gより3D性能が高い、Ryzen 5 8600G、Ryzen 7 8700Gなどであれば、さらに快適にゲームがプレーできます。
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