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モガ
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グラボなしでPCゲームはできる?実際に検証してみた。

グラボなしでゲーム

パソコンでゲームをする上で大事になるのは、グラフィック性能です。

ただ、昨今、グラボの価格は高騰しつづけています。

そこで一つの疑問が出てきました。

「グラボなし、つまり、オンボードグラフィックスでPCゲームをプレーできるのだろうか?」

今回はグラボなしでPCゲームができるのか、検証したいと思います。

目次

グラボなしでPCゲームはできる

グラボなしでPCゲームはできる

結論から言うと、グラボなし(オンボードグラフィックス)でPCゲームのプレーは十分可能です。

ただし、CPUに搭載されているオンボードグラフィックスの性能によっては、PCゲームに不向きなものがあります。

例えば、インテルCPUのUHDシリーズなどです。

UHDシリーズのオンボードグラフィックスは、グラフィックス性能が低く、ゲームをプレーするには荷が重いです。

現在、オンボードグラフィックスの性能が高いのは、AMDのRyzen Gシリーズ、いわゆるAPUになります。

つまり、オンボードグラフィックスでゲームをプレーしたいのなら、AMDのRyzen Gシリーズ一択となります。

オンボードグラフィックスの性能が高いCPUは?

オンボードグラフィックスの性能が高いCPUのなkで、おすすめのものをまとめたのが以下の表です。

Ryzen 7 8700G Ryzen 5 8600G Ryzen 5 8500G Ryzen 7 5700G Ryzen 5 5600G
アーキテクチャー Zen4 Zen4 Zen4 Zen3 Zen3
コア/スレッド数 8/16 6/12 6/12 8/16 6/12
ベースクロック 4.2GHz 4.3GHz 3.5GHz 3.8GHz 3.9GHz
ブーストクロック 5.1GHz 5GHz 5GHz 4.6GHz 4.4GHz
L2キャッシュ 8MB 6MB 6MB 4MB 3MB
L3キャッシュ 16MB 16MB 16MB 16MB 16MB
対応メモリー DDR5-5200 DDR5-5200 DDR5-5200 DDR4-3200 DDR4-3200
PCI-Express Gen 4 Gen 4 Gen 4 Gen 3 Gen 3
TDP 65W 65W 65W 65W 65W
内蔵GPU Radeon 780M Radeon 760M Radeon 740M Radeon Graphics Radeon Graphics
CU数 12 8 4 8 7
GPUクロック 2.9GHz 2.8GHz 2.8GHz 2GHz 1.9GHz
対応ソケット AM5 AM5 AM5 AM4 AM4
参考価格
※2024年8月
約47,000円 約33,000円 約24,000円 約29,000円 約22,000円

グラフィックス性能を各CPUごとにまとめたのが以下の表です。

内蔵GPUの性能 CPU
Ryzen 7 8700G
Ryzen 5 8600G
Ryzen 5 8500G、Ryzen 7 5700G、Ryzen 5 5600G

最上位のRyzen 7 8700Gのオンボードグラフィックスの性能は非常に高く、GTX1650に匹敵します。ただ、価格が高く、コスパの観点ではおすすめしづらいです。

Ryzen 7 8700Gの価格は5万円近くするので、RTX 3050とRyzen 5 4500の組み合わせをした場合とほぼ同価格です。もちろん、ゲーム性能はRTX 3050とRyzen 5 4500の組み合わせのほうが上です。

価格が2万円代と安く、オンボードグラフィックスの性能もそこそこ高い、Ryzen 5 8500G、Ryzen 5 5600Gが個人的におすすめです

もう少し予算が出せるのであれば、Ryzen 5 8600Gもおすすめです。

オンボードグラフィックスでどれくらいゲームができる?

オンボードグラフィックスでどれくらいゲームができる?

今回は、Ryzen 5 5600Gを使って、実際にゲームを動かしてみます。

検証環境
検証環境
CPU AMD Ryzen 5 5600G
CPUクーラー サイズ MUGEN6 Black Edtion
レビュー記事
CPUグリス EVERCOOL Thermal GS-04
マザーボード ASUS PRIME B550M-A
メモリ Crucial CT2K16G4DFRA32A(DDR4-3200/16GB×2)
ストレージ KIOXIA EXCERIA G2 1TB
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電源ユニット Corsair RM750e
PCケース 長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX
レビュー記事
OS Windows 11 Home 64bit版
Ryzen 5 5600Gの情報

HWiNFOで取得したRyzen 5 5600Gの情報です。

Apex Legends

Apex Legends
設定

・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット

※演習場で計測

Apex Legendsにはベンチマークモードはありません。そのため、演習場で、一定のコースを走り、負荷の重いバンガロールのスモーク、テルミットグレネード、ウルトを使用し、フレームレートを計測しました。

Apex Legendsのパフォーマンス

フルHDで平均63fps、720pで平均95fpsでした。60fpsを維持できませんが、平均60fpsを超えているので、フルHDでも十分快適にプレー可能です。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー
設定

・画質:標準品質(ノートPC)
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR
・フレーレートしきい値:常に適用

※ベンチマークソフトで計測

公式から配布されている、ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーベンチマークソフトでフレームレートを計測しました。

ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシーのパフォーマンス

フルHDで平均51fps、720pで平均79fpsでした。フルHDでは平均60fpsを下回っていますが、720pでは、平均60fpsを超えています。

Call of Duty: Modern Warfare III

Call of Duty: Modern Warfare III
設定

・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR 3.0
・アップサンプルクオリティ:ウルトラパフォーマンス

※ベンチマークモードで計測

ゲーム内に実装されているベンチマークモードでフレームレートを計測しました。

Call of Duty: Modern Warfare IIIのパフォーマンス

フルHDで平均62fps、720pで平均97fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを上回っていますが、1%LOWは60fpsを下回っています。とはいえ、十分プレーは可能です。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk 2077
設定

・画質:低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR 2.1
・アップサンプルクオリティ:ウルトラパフォーマンス

※ベンチマークモードで計測

ゲーム内に実装されているベンチマークモードでフレームレートを計測しました。

Cyberpunk 2077のパフォーマンス

フルHDで平均39fps、720pで平均58fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを下回っていますが、720pであれば十分プレー可能です。

Fortnite

Fortnite
設定

・画質:パフォーマンスモード
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット

※ベンチマークモードで計測

Fortniteにはベンチマークモードがないので、有志の方が作成したベンチマークモードを使用して、フレームレートを計測しました。

Fortniteのパフォーマンス

フルHDで平均127fps、720pで平均168fpsでした。フルHD、720pともに平均120fpsを上回っており、快適にプレー可能です。

Forza Horizon 5

Forza Horizon 5
設定

・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR 2.2
・アップサンプルクオリティ:ウルトラパフォーマンス

※ベンチマークモードで計測

ゲーム内に実装されているベンチマークモードでフレームレートを計測しました。

Forza Horizon 5のパフォーマンス

フルHDで平均60fps、720pで平均91fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを上回っていますが、1%LOWは60fpsを下回っています。とはいえ、十分快適にプレーは可能です。

Overwatch 2

Overwatch 2
設定

・画質:低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・アップスケーリング:AMD FSR 2.2

※BOT戦を1分間観戦して計測

Fortniteにはベンチマークモードがないので、有志の方が作成したBTO戦を1分間観戦してフレームレートを計測しました。

Overwatch 2のパフォーマンス

フルHDで平均72fps、720pで平均116fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを上回っています。フルHDでは、1%LOWは60fpsを下回っていますが、十分快適にプレーは可能です。

Tom Clancy’s Rainbow Six Siege

Tom Clancy's Rainbow Six Siege
設定

・画質:低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット
・スケーリング:100%

※ベンチマークモードで計測

ゲーム内に実装されているベンチマークモードでフレームレートを計測しました。

Tom Clancy's Rainbow Six Siegeのパフォーマンス

フルHDで平均61fps、720pで平均119fpsでした。フルHD、720pともに平均60fpsを上回っています。フルHDでは、最低fpsは60fpsを下回っていますが、十分快適にプレーは可能です。

VALORANT

VALORANT
設定

・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット

※演習場で計測

VALORANTにはベンチマークモードがないので、演習場を1分間周回してフレームレートを計測しました。

VALORANTのパフォーマンス

フルHDで平均259fps、720pで平均319fpsでした。フルHD、720pともに平均200fpsを上回っています。たとえ、設定を上げたとしても、快適にプレー可能です。

street fighter 6

street fighter 6
設定

・画質:最低
・解像度:1,920×1,080ドット、1280×720ドット

※ベンチマークソフトで計測

公式から配布されている、street fighter 6ベンチマークソフトでフレームレートを計測しました。なお、今回は対戦モードである、FIGHTING GROUNDのフレームレートを見ていきます。

street fighter 6のパフォーマンス

フルHDで平均58fps、720pで平均60fpsでした。フルHDでは平均60fpsを若干下回りますが、十分快適にプレー可能です。

Ryzen 5 5600Gのゲーム性能はオンボードグラフィックスと考えると十分すぎるほど優秀です。軽いゲームであればフルHDはもちろん、重量級のゲームでも720pであれば、十分遊べます。

まとめ

今回はAPUの中でオンボードグラフィックスの性能が低いRyzen 5 5600Gで検証しましたが、十分ゲームプレー可能な性能を有していることを確認しました。

Ryzen 5 5600Gより性能が高い、Ryzen 5 8500G、Ryzen 5 8600Gなどであれば、さらに快適にゲームがプレーできます。

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