1万円のRyzen5 1600AFをレビュー!価格破壊のCPU
2020年5月にひっそりと発売されたCPU、それが「Ryzen 5 1600 AF」です。このCPUが発売された際、自作PC界でちょっとした騒ぎが起きました。
それは販売価格の安さです。なんと6コア12スレッドのCPUが1万円。衝撃の価格でした。今回はコスパ抜群と噂の「Ryzen5 1600AF」をレビューしたいと思います。
このRyzen5 1600AFの値段が発表されたときは目を疑いました。ちょうどPC環境を一新したかったので思わず衝動買いしてしまいました。
動画はこちら↓。
Ryzen5 1600AFとは
コア数:6コア
スレッド数:12スレッド
クロック:3.2Ghz
最大クロック:3.6Ghz
プロセス:12nm(Zen+)
価格:9,980円(税抜)
ここで注目なのは価格です。なんと税抜価格は9,980円。6コア12スレッドのCPUが税抜価格とはいえ、1万円を切るというコスパの高さ。
まさに価格破壊といってもいいでしょう。ちなみに倍率アンロックフリーなのでオーバークロックが可能です。
なぜここまでの低価格で提供できたのか?一説によるとこのRyzen5 1600AFはRyzen5 2600のリネーム品で性能がフルに発揮できなかった低品質な個体という噂があります。
事実、Ryzen5 1600AFとRyzen5 2600の性能はほとんど同じです。若干、Ryzen5 2600のほうが性能が高いですが。
Ryzen5 2600の選別落ちの在庫を捌くために、Ryzen5 1600AFとして新たなに名前を変えて売り出したという説もあります。
Ryzen 5 1600AFの開封、取り付け
「Ryzen 5 1600 AF」の箱の外観です。箱からして結構な高級感があり、大きさを感じました。
cpu本体です。AMD Ryzen 5 1600と刻印されています。
付属のリテールクーラーです。Wraith STEALTHという名前らしいです。特に光ることもなく、シンプルな作りです。インテルのリテールクーラーよりしっかりした作りだと思います。
検証
無事取り付けが完了したので続いてベンチマークなどを走らせて、「Ryzen 5 1600 AF」のパフォーマンスを検証したいと思います。
タスクマネージャー
温度計測
100%負荷時のCPU温度は65度位でした。リテールクーラーでもしっかり冷やせると思います。
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15で計測してみました。マルチスコアは1046、シングルスコアは137でした。税抜価格1万円のCPUがマルチスコア1000超えるとは驚きです。
1万7千円位のCore i5 9400Fのマルチスコアが980位なので、そう考えると驚異のスコアです。
ただシングルスコアが低いのは残念です。最近のRyzenはシングルも強くなっていますがこのCPUは世代が古いのでシングルの弱さが弱点です。それはそのままスコアにも現れた感じです。
Ryzenシリーズの初期のモデルは、シングルスレッド性能の低さが弱点でした。Ryzen5 1600AFは第2世代と設計が古いため、シングルスレッド性能がイマイチ伸びなかったです。
参考までに自分が所有しているCPUでも比較したいと思います。左からRyzen5 1600AF、core i5-8400、Athlon 220GEです。
core i5 8400と比較すると、マルチスレッド性能では勝っていますが、シングルスレッド性能では負けています。
事務、動画編集用途としては
Ryzen5 1600AF、GTX1650GDDR6版のPCを使用して、普段仕事をしています。ブラウザも複数開いてももたつくこともありません。
動画編集でも4K動画編集や、重いエフェクトを多用しなければ、十分快適に編集が可能です。事務、動画編集用途のCPUとしても十分な性能があると思います。
まとめ
税抜価格1万円という衝撃価格で、マルチスコア1000を超えるのは大きな衝撃をうけました。ただ世代が古いということもあり、シングルスコアが弱いのはマイナスかもしれません。
シングルが弱いとゲーム用途だと足を引っ張る可能性があります。しかし、RTX 3050などエントリークラスのグラボとの組み合わせであれば、性能不足に陥ることはないと思います。
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