


本記事では、「Ryzen 7 9700X」と「RTX 5070」の構成で、「ゲーム性能」を検証します。
最後におすすめのゲーミングPCも紹介します。
「Ryzen 7 9700X」と「RTX 5070」の構成の自作PCやゲーミングPCの購入を検討している方はこの記事をぜひ参考にしてみてください。
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| Ryzen 7 9700X | |
| アーキテクチャー | Zen 5アーキテクチャ |
| プラットフォーム | Socket AM5 |
| コア数 | 8 |
| スレッド数 | 16 |
| ベースクロック | 3.8GHz |
| ブーストクロック | 5.5GHz |
| L2キャッシュ | 8MB |
| L3キャッシュ | 32MB |
| TDP | 65W/105W |
| 対応メモリ | DDR5-5600 |
| グラフィックス機能 | Radeon Graphics |
Ryzen 7 9700XはAMDのRyzen 9000シリーズのCPUです。ZEN5アーキテクチャーを採用し、前代のRyzen 7 7700から性能が向上しています。
Ryzen 7 9800X3DのようなX3Dシリーズと違い、3D Vキャッシュは搭載していませんが、シングル性能は非常に高く、それによってゲーム性能も高くなっています。
それでいて、価格はRyzen 7 9800X3Dよりも抑えられており、コストパフォーマンスが高いCPUとなっています。
ちなみに、Ryzen 7 9700Xには65Wモード、105Wモードという2つのモードがありますが、105Wモードにしてもゲーム性能はほとんど上がらないので、今回は65Wモードで検証しています。




レンダリングベンチマークののCINEBENCH 2024で、CPUの性能を計測します。
まずマルチ性能のテストです。
Ryzen 7 9700Xは8コア16スレッドなので、やはりコア数スレッド数が多いインテル勢との比較ではマルチスコアは下回るケースが多いです。
ただ、前世代のZEN4のRyzen 7 7700、Ryzen 7 7800X3Dと比較すると、確実にスコアアップしています。
シングルスコアではシングル性能が強化されたZEN5ということで非常に優秀です。インテルでいうとCore Ultra 7 265Kと肩を並べます。


| RTX 5070 Ti | RTX 5070 | RTX 4070 | |
| アーキテクチャー | Blackwell (GB203) | Blackwell(GB205) | Ada Lovelace(AD104) |
| SM | 70基 | 48基 | 46基 |
| CUDAコア | 8960基 | 6144基 | 5888基 |
| RTコア | 70基 | 48基(Gen 4) | 46基(Gen 3) |
| Tensorコア | 280基 | 192基(Gen 5) | 184基(Gen 4) |
| L2キャッシュ | 64MB | 40MB | 48MB |
| ベース/ブーストクロック | 2,300MHz / 2,475MHz | 2,165MHz / 2,510MHz | 1,920MHz / 2,475MHz |
| VRAM | GDDR7 16GB | GDDR7 12GB | GDDR6X 12GB |
| メモリーデータレート | 28Gbps | 28Gbps | 21Gbps |
| メモリインターフェイス | 256bit | 192bit | 192bit |
| メモリ帯域幅 | 896GB/s | 672GB/s | 504GB/s |
| PCI-Express | Gen5×16 | Gen5×16 | Gen4×16 |
| グラフィックスカード電力 | 300W | 250W | 200W |
Geforce RTX 5070は、メモリ規格が従来のGDDR6Xから最新のGDDR7へと世代交代。これにより、メモリ帯域幅が劇的に向上しました。
具体的には、RTX 4070のメモリ帯域から約29%アップの672GB/sを達成。特に高解像度や高負荷なテクスチャを多用する最新ゲームではパフォーマンスが発揮しやすくなっています。
ただし、VRAMは12GBと据え置きです。上位モデルのRTX 5070 TiのVRAMは16GBなので、その点は明確にグレードダウンしています。
また、Blackwell世代で導入された最新の超解像・フレーム生成技術「DLSS 4」に対応しています。これによって、マルチフレーム生成(MFG)が使用可能になり、対応ゲームおいてフレームレートを爆発的に伸ばすことが可能となっています。
3Dグラフィックス性能測定のためのベンチマークソフトの3D Markです。
まず、Steel Nomadです。
「DirectX 12 Future Level 12_0」という最新技術が使われており、さらにテスト解像度が4K解像度(3840×2160)ということで負荷は非常に重いです。
RTX 5070のスコアはRX 9060 XTやRTX 5060 Tiと比較して、大きな差をつけて上回っています。スコアは1500と大きな差があり、RX 9060 XTやRTX 5060 Tiのはるか上のラスタライズ性能を有しています。
ただ、RTX 5070 TiやRX 9070 XTといった上位モデルとの比較ではさすがに分が悪いです。
続いて、Speed Wayです。リアルタイムレイトレーシング機能である「DirectX Raytracing」を多用しているテストなので、レイトレーシング性能を計測できます。
レイトレーシング性能はNVIDIA勢の方が優秀なので、RTX 5070のスコアはRX 9070 XTに肉薄しており、かなり善戦しています。




| AM5環境 | AM4環境 | LGA1851環境 | LGA1700 | |
|---|---|---|---|---|
| マザーボード | GIGABYTE B850 AORUS ELITE WIFI7 ICE | Asrock B550M Pro4 | BIOSTAR Z890AX-E PRO | GIGABYTE B760 AORUS ELITE |
| CPUクーラー | CPS RZ400V2 レビュー記事 | |||
| メモリ | 32GB(16GB×2) DDR5-4800 | 32GB(16GB×2) DDR4-3200 | 32GB(16GB×2) DDR5-4800 | 32GB(16GB×2) DDR5-4800 |
| システム用SSD | WD Black SN770 1TB | CT1000P2SSD8 1TB | KIOXIA EXCERIA 1TB | WD Blue SN580 1TB |
| アプリケーション用SSD | Kingston NV2 PCIe 4.0 NVMe 2TB | |||
| 電源 | MSI MAG A850GL PCIE5 | |||
| PCケース | 長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX | |||
| OS | Windows 11 HOME | |||
検証環境は、一般的なBTOパソコンと同じような構成です。特に高価なパーツは使用していません。またCPUの設定はオーバークロックなどは一切せず、デフォルトの状態です。


平均60fpsがゲームを快適にプレーできる最低限のボーダーラインですが、家庭用ゲーム機とほぼ変わらないフレームレートということになります。
せっかく高価なゲーミングPCを購入したのだから、できれば平均120fpsを目指したいところです。
検証ではフレーム生成はオフにしています。フレーム生成はGPU側が処理してしまうため、それを有効にすると、CPUのゲーム性能が分かりにくくなってしまうからです。


・画質:最高
・アップスケーリング:DLSSクオリティ
・フレーム生成:オフ
※キャンペーンモードで計測
フルHDの平均フレームレート(fps)
WQHDの平均フレームレート(fps)
4Kの平均フレームレート(fps)
フルHDでは、Ryzen 7 9800X3D、Ryzen 7 7800X3D、Core Ultra 7 270K Plusの平均フレームレートが突出して高いです。
Ryzen 7 9700Xの平均フレームレートはこれら3つのCPUと比較して大きく下回っています。ただ、Ryzen 7 7700、Core Ultra 7 265Fを上回っており、悪くないフレームレートです。
WQHDでは他のCPUとの差は縮まっていますが、Ryzen 7 9800X3Dなどと比較すると若干下回ります。
4KではGPU依存度が高く、他のCPUとの差はほとんどありません。


・画質:最高※Naniteは無効化
※ベンチマークモードで計測
フルHDの平均フレームレート(fps)
WQHDの平均フレームレート(fps)
4Kの平均フレームレート(fps)
フルHDでは、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3Dの平均フレームレートが突出して高く、Ryzen 7 9700Xを上回ります。
ただ、Ryzen 7 9700Xの平均フレームレートも悪くなく、例えば、Core Ultra 7 270K Plusとの比較では大きな差をつけて上回っています。
WQHDでは、他のCPUとの差は縮まり、Ryzen 7 9800X3DなどのCPUとほぼ同等の平均フレームレートになります。
4KではGPU依存度が高すぎるため、一部のCPUを除いて、差はほとんどなくなります。


・画質:最高※GIクオリティ、反射クオリティをオフ
・アップスケーリング:DLSSクオリティ
・フレーム生成:オフ
※ベンチマークモードで計測
フルHDの平均フレームレート(fps)
WQHDの平均フレームレート(fps)
4Kの平均フレームレート(fps)
フルHDではRyzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3Dの平均フレームレートが突出して高く、Ryzen 7 9700Xを大きく上回っています。
3DVキャッシュが効くゲームなので、3DVキャッシュが搭載されていないRyzen 7 9700Xでは、若干不利な印象です。
ただ、Ryzen 7 9700Xの平均フレームレートは決して悪くなく、Core Ultra 7 270K Plusとほぼ同等です。
WQHDもフルHDと同じ傾向で、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3Dを下回りますが、Core Ultra 7 270K Plusとほぼ互角です。
4KではGPU依存度が高すぎるため、他のCPUとの差はほとんどなくなります。


・画質:ウルトラ
・アップスケーリング:DLSSクオリティ
・フレーム生成:オフ
※ Capter1-1「砂原を駆ける者」の冒頭シーンで計測
フルHDの平均フレームレート(fps)
WQHDの平均フレームレート(fps)
4Kの平均フレームレート(fps)
フルHDでは、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3Dの平均フレームレートが突出して高く、Ryzen 7 9700Xを大きく上回っています。
このゲームも3DVキャッシュが効くゲームなので、Ryzen 7 9700Xは不利ですが、意外と健闘しています。Core Ultra 7 270K Plusを下回りますが、Core Ultra 7 265Fと同等の平均フレームレートです。
WQHDになると、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3Dとの差が縮まり、Core Ultra 7 270K Plusとほぼ同等の平均フレームレートになります。
4KではGPU依存度が高まるため、CPUによる違いはほとんどなくなります。


・画質:最高
・アップスケーリング:DLSSクオリティ
・フレーム生成:有効
※ベンチマークモードで計測
フルHDの平均フレームレート(fps)
WQHDの平均フレームレート(fps)
4Kの平均フレームレート(fps)
フルHDでは、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3D、Core Ultra 7 270K Plusの平均フレームレートが突出して高く、Ryzen 7 9700Xを上回っています。
Ryzen 7 9700Xの平均フレームレートも悪くなく、Core Ultra 7 265Fとほぼ同等です。
WQHDでは、差が縮まり、Ryzen 7 9800X3DなどのCPUとほぼ同等の平均フレームレートになります。
4KではGPU依存度が高すぎるため、各CPUで差はなくなります。
解像度別 平均フレームレート(fps)比較
今まで検証した全5ゲームの平均fpsを各解像度ごとにまとめました。
やはり、Ryzen 7 9700Xのゲーム性能をRyzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3Dの3DVキャッシュのCPUと比較した場合、大きく下回ります。また、Core Ultra 7 270K Plusとの比較でも若干下回っているようです。
ただ、Ryzen 7 7700、Core Ultra 7 265Fと比較した場合、上回っていることから、Ryzen 7 9700Xのゲーム性能も悪くありません。
| フルHDのゲーム性能差(%) | WQHDのゲーム性能差(%) | 4Kのゲーム性能差(%) | |
|---|---|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D | 110.8% | 102% | 100% |
| Ryzen 7 7800X3D | 109.7% | 103.4% | 100% |
| Core Ultra 7 270K Plus | 102.8% | 101.4% | 99% |
| Ryzen 7 9700X | 100 % | 100 % | 100% |
| Ryzen 7 7700 | 95.5% | 98.6% | 101% |
| Core Ultra 7 265F | 94.3% | 98.6% | 97.9% |
| Core i7-14700F | 90.3% | 97.3% | 100% |
| Core Ultra 5 225F | 89.8% | 95.3% | 96.9% |
| Ryzen 5 7500F | 88.6% | 94.6% | 99% |
| Core i5-14400F | 83% | 93.2% | 99% |
| Ryzen 7 5700X | 82.4% | 90.5% | 96.9% |
ゲーム性能差をRyzen 7 9700Xを100%にして、各CPUとの差を計算してみました。
フルHDでは、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3Dとの比較では10%とかなり大差をつけられています。ただ、Core Ultra 7 270K Plusと比較した場合、差はわずか3%なので、ほぼ差はないといえます。
WQHDでは差が縮まり、Core Ultra 7 270K Plusとの差はほとんどなくなります。
4KではGPU依存度が高すぎるため、各CPUとの差はほとんどありません。


Forza Horizon 6(フルHD・最高設定)の配信・録画をしながらベンチマークを実行し、非配信・非録画時に比べてフレームレートがどの程度変動したかをチェックします。
配信プラットフォームはTwitch、配信ソフトはOBSを使用しています。
OBSの設定は以下の通りです。
| 配信 | 出力解像度 | 1080p(1,920×1,080) |
|---|---|---|
| 映像エンコーダー | NVENC H.264 | |
| FPS | 60 | |
| ビットレート | 6,000 Kbps | |
| 録画 | 出力解像度 | 1080p(1,920×1,080) |
| 映像エンコーダー | NVENC H.264 | |
| FPS | 60 | |
| ビットレート | 10,000 Kbps | |
| 録画フォーマット | Hybrid MP4 |
Ryzen 7 9700Xは8コア16スレッドと、コア数スレッド数は少なく、ゲームの裏で複数のアプリを動かした場合、大きくフレームレートが落ちる可能性はあります。
ただ、RTX 5070に備わっているハードウェアエンコーダーのNVENC H.264を使えば、配信・録画をしてもCPUの負荷を軽減してくれます。
これによってフレームレートの極端な落ち込みを防ぐことができます。
実際に配信・録画と配信・録画なしで比べてみても、平均フレームレートに大きな差はありません。
動画エンコードソフトのHandBrakeを使って、処理にかかったfpsを計測します。プリセットはH.265 NVENC 1080P(ハードウェアエンコード)に設定しています。なお動画ソースは2160Pの10分の動画を使用します。
計測結果は1秒あたりのエンコード速度(fps)で表示されます。
HandBrakeはコア数、スレッド数、さらにシングル性能が重要なので、8コア16スレッドのRyzen 7 9700Xのエンコード速度はそこまで早くありません。
とはいえ、同じ8コア16スレッドの世代が古いRyzen 7 7800X3Dと比較した場合、かなりの差をつけてRyzen 7 9700Xが上回るので、Ryzen 7 9700Xのシングル性能は優秀だといえます。
無料動画編集ソフトのDavinch ResolveのPugetBenchの総合スコアです。「実際の動画編集ワークフローでどれだけ快適に動くか」が具体的なスコアで表示されます。
Davinch Resolveはコア数よりシングル性能が重要です。
そのため、Ryzen 7 9700Xの総合スコアは悪くなく、Core Ultra 7 265Fとほぼ同等のスコアとなっています。
FF14ベンチマーク(4K・最高設定)を実行し、ワットチェッカーの「RS-BTWATCH2」でシステム全体の平均消費電力を計測しました。
Ryzen 7 9700Xの消費電力は今回検証したCPUの中では最も高いです。クロックが高いので、その分消費電力が上がっている可能性があります。
ただ、上位CPUとの差はごくわずかで、ほとんど同じ消費電力といえます。
Ryzen 7 9700Xのゲーム性能は高いので、ある意味では電力効率は高いと言い換えることができます。
ゲームをプレーした場合の電気代の目安は下記の通りです。
| プレー時間 | 1日あたりの電気代 |
|---|---|
| 1時間 | 約14.01円 |
| 3時間 | 約42.04円 |
| 5時間 | 約70.07円 |
| 10時間 | 約140.14円 |


Ryzen 7 9700XはZEN5と世代が新しいCPUですが、3DVキャッシュを搭載していません。そのため、3DVキャッシュを搭載しているRyzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3Dと比較するとフレームレートで大きな差をつけられてしまいます。
ただ、それらのCPUはRyzen 7 9700Xより高価というデメリットがあります。
Ryzen 7 9700XのCPU単体の価格は安く、それでいてCore Ultra 7 270K Plus並みのゲーム性能を発揮しているので、コストパフォーマンスは非常に高いです。
「価格は抑えたいけど、ゲーム性能には妥協したくない」
そんな方におすすめしたいのがRyzen 7 9700Xです。
9社のゲーミングPCから、CPUがRyzen 7 9700X・グラボがRTX 5070のモデルを毎日自動で集めて、用途別におすすめを選んでいます。価格は「メモリ32GB・SSD 1TBにした場合」で比べています。