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Legion T770iをレビュー!RTX3080+Core i7-12700KのハイエンドゲーミングPC

LegionT770i

レノボのゲーミングPCブランド、「Legion」はスペックの割に、価格が安く、お得感が強いので人気が高いです。

今回は、RTX3080とCore i7-12700Kを搭載したハイエンドモデル、「Legion T770i」をレビューします。

本記事はメーカー様より製品をお借りして記事を作成しています。

目次

Legion T770iのスペック

Legion T770i(型番:90S2004PJM)
CPUCore i7-12700K
CPUクーラーサイドフロー型空冷CPUクーラー
マザーボードZ690チップセット搭載マザーボード
メモリDDR5-4800MHz 16GB×2
ビデオカードNVIDIA RTX 3080
ストレージ512GB(M.2 Nvme)
2TB(HDD)
電源850W(GOLD)
OSWindows 11 Home 64bit
外形寸法(幅×奥行×高さ)約 211 x 450 x 483mm
参考価格328,020円

今回レビューするのは、レノボのゲーミングPC、「Legion T770i(型番:90S2004PJM)」です。

Core i7-12700K
Core i7-12700K
RTX 3080
RTX 3080

「Legion T770i」は、LegionのハイエンドクラスのゲーミングPCなので、スペックもかなり高めです。

CPUはインテル第12世代のCore i7-12700K、GPUはNVIDIAのGeforce RTX3080を搭載します。

また、メモリは16GB×2の計32GB、ストレージも512GB(M.2)+2TB(HDD)と、余裕を持った構成です。

Legion T770iをチェック

外観

外観
本体サイズは幅211mm、奥行きは450mm、高さは483mmです。容量は34L程度なので、いわゆるミドルタワーのPCケースに該当します。黒一色のデザインで、落ち着いた印象です。

S100 TGとサイズを比較
ミニタワーのPCケース、S100 TGとサイズを比較してみました。サイズ感にそこまで差はありませんが、S100 TGと比べると、一回り大きい印象です。

フロントパネル
フロントパネル
バックパネル
バックパネル

フロントパネルです。フロントパネルはメッシュとなっています。3連ファンから新鮮な空気を取り込みます。また、Legionのマークが中央に配置され、デザインにアクセントを与えています。リアパネルはいたって普通です。

左サイドパネル
右サイドパネル

正面から見て、左サイドパネルはガラスパネルになっており、パソコン内部を見ることができます。いわゆるスモークガラスになっており、少し黒っぽいです。右サイドパネルは普通のサイドパネルです。

トップパネルもメッシュトップパネルもメッシュになっています。トップパネルの2連ファンで、PCケース内の温かい空気を排出します。

ボトムパネルボトムパネルです。4本のゴム脚とフィルタがついています。このフィルタは脱着が可能です。

インターフェース

インターフェース
インターフェースはトップパネル前面に配置されています。インターフェースは下記の通りです。

  • ①②USB 2.0 Type-A x 2
  • ③④USB 3.2 Gen1 Type-A x 2
  • ⑤ヘッドホン端子 x 1
  • ⑥マイク端子 x 1
  • ⑦電源スイッチ x 1

リアパネルのインターフェース
リアパネルのインターフェースです。USB端子は種類も数も豊富です。高速なUSB 3.2端子が合計6つあるので、高速なポータブルストレージが扱いやすくなります。

映像出力端子は、HDMIが1つ、Display Portが3つです。リアのインターフェースは下記の通りです。

  • ①USB 2.0 Type-A x 2
  • ②USB 3.2 Gen1 Type-A x 2
  • ③USB 3.2 Gen2x2 Type-C x 1
  • ④USB 3.2 Gen2 Type-A x 1
  • ⑤USB 3.2 Gen1 Type-A x 2
  • ⑥イーサネットコネクター x 1
  • ⑦オーディオポート x 6(7.1cサラウンド対応)
  • ⑧HDMI x 1
  • ⑨DisplayPort x 3

内部構造

ガラスパネルを外す内部にアクセスするには、ガラスパネルを外す必要があります。ガラスパネルの四隅にあるネジを外す必要があります。

ガラスパネル
ガラスパネルです。厚みはかなりあり、かなり頑丈な印象を持ちました。

内部を確認内部にアクセスすると、右側にある蓋みたいなものが気になるかと思います。これはエアフローを整えるための「シュラウド」というものです。

シュラウドシュラウドはネジ2本でとまっているだけなので、簡単に外すことができます。

Z690のLenovo特注のマザーボードに各パーツが装着
Z690のLenovo特注のマザーボードに各パーツが装着されています。

Lenovo特注の簡易水冷式のCPUクーラー
Lenovo特注の簡易水冷式のCPUクーラーです。水冷ヘッドにはLegionのマークが施されています。

ラジエーターは前面に配置ラジエーターは前面に配置されています。フロント吸気用として、120mmLEDファンが3つ、このラジエーターについています。

トップパネルには、排気用の120mmLEDファンが2つ
トップパネルには、排気用の120mmLEDファンが2つついています。

背面には排気用の120mmLEDファンが1つ
背面には排気用の120mmLEDファンが1つついています。

NVIDIAのGeforce RTX 3080 LHRのビデオカード
NVIDIAのGeforce RTX 3080 LHRのビデオカードが搭載されています。トリプルファン仕様なので、長さはかなりあります。

VGAサポートステイ
ビデオカードの重みによる歪み防止のためのVGAサポートステイが装着済みです。

メモリはSK Hynixの「HMCG78MEBUA081N AA」
メモリは16GBのDDR5-4800のSK Hynixの「HMCG78MEBUA081N AA」です。2本装着されているので、合計32GBになります。ちなみにメモリスロットは合計4つあるのでメモリの増設は可能です。

無線LAN&Bluetoothカード
Intel AX200コントローラーによる最新規格WiFi 6に対応した無線LAN&Bluetoothカードが搭載されています。

SamsungのPM9A1シリーズの「MZVL2512HCJQ-00BL7」
ビデオカードの真下にヒートシンク装着済みの 512GB (PCIe NVMe/M.2)が装着されています。製品名は、SamsungのPM9A1シリーズの「MZVL2512HCJQ-00BL7」です。

M.2スロット
M.2スロット

空きスロットは、M.2スロットが2つ、PCI Express x16が1つ、PCI Express x1が1つです。

裏配線スペース、ストレージ、電源にアクセス
反対側のパネルを外すと、裏配線スペース、ストレージ、電源にアクセスできます。各種ケーブルがきれいにまとめられています。

3.5インチマウンドベイ
3.5インチマウンドベイは2つあり、そのうちの1つに、2TB(HDD)が装着されています。製品名は、SEAGATEの「ST2000DM008」です。

2.5インチマウントベイ
2.5インチマウントベイは2つあります。

850WのGOLD認証の電源850WのGOLD認証の電源が搭載されています。

付属品

付属品
付属品は、「サポートマニュアル」、「電源ケーブル」、電源ユニットにつなげるための、「SATAケーブル×2」、「PCI-Eケーブル×2」です。

ライティング

ライティングLegion T770iはゲーミングPCらしく、光る箇所がかなり多いです。

フロントの3つのファン、Legionマークが光る
フロントの3つのファン、Legionマークが光ります。

背面のファンが光る
背面のファンが光ります。

2つのトップパネルファンが光る
2つのトップパネルファンが光ります。

簡易水冷式CPUクーラーのヘッド部分のLegionマークが光る
水冷ヘッドのLegionマークが光ります。

ビデオカードの側面とバックパネルが光る
ビデオカードの側面とバックパネルが光ります。

「Lenovo Vantage」からライティングの設定が可能
付属ソフトの「Lenovo Vantage」からライティングの設定が可能です。光らせる箇所、光らせ方、色など細かく設定できます。

ゲーム性能(GPU性能)をチェック

3D Mark

ベンチマークグラフィックススコア
FireStrike
フルHDゲーム向け
40983
TimeSpy
重量級ゲーム向け
16566
Port Royal
レイトレ対応ゲーム向け
10846

「3DMark」はゲームで重要な3D性能をスコア化してくれるベンチマークソフトです。

フルHDゲーム向けの「Fire Strike」は40983、重量級ゲーム向けの「TimeSpy」は16566、レイトレーシングのゲーム向けの「Port Royal」は10846でした。

ベンチマーク実行後に各ゲームでどれくらいのフレームレートが出るのか、結果が出ます。

参考までにBattleFileld Ⅴであれば、WQHD解像度、最高設定で、平均フレームレート155以上出るという結果でした。

Legion T770iのFirestrikeのグラフィックススコアを他のビデオカードと比較してみました。Legion T770iが搭載しているRTX3080はミドルクラス帯の代表格、RTX3060の約2倍ほどのスコアでした。

VR Mark

ベンチマークスコア / 平均フレームレート
Orange room
負荷が軽いVRゲーム向け
14807
平均323FPS
Cyan room
負荷が重いVRゲーム向け
2747
平均60FPS
Blue Room
高解像度(5120×2880)のVRゲーム向け
5411
平均118FPS

VR MarkはVRゲームでの性能をスコア化してくれるベンチマークソフトです。Orange room、Cyan room、Blue roomと3種類あり、負荷も異なります。

一番負荷の軽いOrange roomのスコアは13135点、平均323FPSと、良好な結果でした。

より負荷の重いCyan room、Blue roomではスコア、平均フレームレートともに、ガクッと下がります。それでも平均60FPS以上出ているので、VRゲームは総じて快適にプレー可能といっていいと思います。

自分の環境だと、なぜかいつもCyan roomのスコアが低くでてしまいます。Cyan roomについては参考程度に見てください。

FF14ベンチマーク

設定スコア / 平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
最高品質
27516
平均FPS:198
最低FPS:78
WQHD(2,560×1,440)
最高品質
23030
平均FPS:161
最低FPS:80
4K(3840 x 2160)
最高品質
14249
平均FPS:96
最低FPS:53

「FF14:暁月のフィナーレ」を最高品質にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でベンチマーク。

フルHDのスコアは27516(平均198FPS)、WQHDのスコアは23030(平均161FPS)と良好な結果です。

負荷が重い4Kもスコアは14249(平均96FPS)と比較的良好なので、4K最高品質でのゲームプレーも十分可能です。

FF15ベンチマーク

設定スコア
フルHD(1920×1080)
最高設定
16622
WQHD(2,560×1,440)
最高設定
12610
4K(3840 x 2160)
最高設定
7609

「FF15」を高品質にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でベンチマーク。

フルHDのスコアは16622、WQHDのスコアは12610でした。一方、4Kのスコアは7609と、スコアは1万以下になりましたが、快適判定なので、4K最高設定でのゲームプレーも十分可能だと思われます。

Forza Horizon 5ベンチマーク

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
エクストリーム設定
平均FPS:122
WQHD(2,560×1,440)
エクストリーム設定
平均FPS:108
4K(3840 x 2160)
エクストリーム設定
平均FPS:78

「Forza Horizon 5」をエクストリーム設定にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でベンチマーク。

フルHDは平均122FPS、WQHDは平均108FPS、4Kは平均78FPSでした。4Kエクストリーム設定でのゲームプレーも十分可能です。

Rainbow Six Siegeベンチマーク-Vulkan

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
最高設定
平均FPS:489
最低FPS:272
WQHD(2,560×1,440)
最高設定
平均FPS:354
最低FPS:264
4K(3840 x 2160)
最高設定
平均FPS:183
最低FPS:153

「Rainbow Six Siege-Vulkan」を最高設定、スケーリング100%にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でベンチマーク。

フルHDの平均FPSは489、WQHDの平均FPSは354、4Kの平均FPSは183でした。4K最高設定でのゲームプレーも十分可能です。

アサシンクリードヴァルハラベンチマーク

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
最高設定
平均FPS:133
最低FPS(1%low):100
WQHD(2,560×1,440)
最高設定
平均FPS:105
最低FPS(1%low):79
4K(3840 x 2160)
最高設定
平均FPS:63
最低FPS(1%low):49

「アサシンクリードヴァルハラ」を最高設定にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でベンチマーク。

フルHDは平均133FPS、WQHDは平均105FPS、4Kは平均63FPSでした。4K最高設定でのゲームプレーも十分可能です。

Cyberpunk2077ベンチマーク

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
最高設定
平均FPS:144
WQHD(2,560×1,440)
最高設定
平均FPS:85
4K(3840 x 2160)
最高設定
平均FPS:42

「Cyberpunk2077」をウルトラ設定にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でベンチマーク。

フルHDは平均144FPS、WQHDは平均85FPS、4Kは平均42FPSでした。4K最高設定でのゲームプレーは厳しそうです。

Watch Dogs: Legionベンチマーク

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
最大設定
平均FPS:116
最低FPS(1%low):85
WQHD(2,560×1,440)
最大設定
平均FPS:92
最低FPS(1%low):72
4K(3840 x 2160)
最大設定
平均FPS:55
最低FPS(1%low):44
フルHD(1920×1080)
最大設定/レイトレーシング最大
平均FPS:76
最低FPS(1%low):60

「Watch Dogs: Legion」を最大設定にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でベンチマーク。さらにフルHD解像度に設定し、レイトレーシング最大でベンチマーク。

フルHDは平均116FPS、WQHDは平均92FPS、4Kは平均55FPSでした。4K最大設定でのゲームプレーは厳しそうです。

フルHD / レイトレーシング最大は平均76FPSでした。レイトレーシングをオンにした状態でのゲームプレーは十分可能です。

Apex Legends

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
最高設定
平均FPS:288
最低FPS(1%low):184
WQHD(2,560×1,440)
最高設定
平均FPS:251
最低FPS(1%low):172
4K(3840 x 2160)
最高設定
平均FPS:159
最低FPS(1%low):114

「Apex Legends」を最高設定にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)で演習場を180秒間、周回した際の平均フレームレートを計測。

フルHDは平均288FPS、WQHDは平均251FPS、4Kは平均159FPSでした。4K最高設定でのゲームプレーも十分可能です。

Fortnite

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
最高設定
平均FPS:300
最低FPS(1%low):173
WQHD(2,560×1,440)
最高設定
平均FPS:200
最低FPS(1%low):111
4K(3840 x 2160)
最高設定
平均FPS:100
最低FPS(1%low):52

「Fortnite」を最高設定にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)でクリエイティブ島を180秒間、周回した際の平均フレームレートを計測。

フルHDは平均300FPS、WQHDは平均200FPS、4Kは平均100FPSでした。4K最高設定でのゲームプレーも十分可能です。

VARORANT

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
最高設定
平均FPS:538
最低FPS(1%low):257
WQHD(2,560×1,440)
最高設定
平均FPS:537
最低FPS(1%low):260
4K(3840 x 2160)
最高設定
平均FPS:401
最低FPS(1%low):259

「VARORANT」を最高設定にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)で演習場を180秒間、周回した際の平均フレームレートを計測。

フルHDは平均538FPS、WQHDは平均537FPS、4Kは平均401FPSでした。4K最高設定でのゲームプレーも十分可能です。

Overwatch 2

設定平均フレームレート
フルHD(1920×1080)
エピック設定
平均FPS:339
最低FPS(1%low):269
WQHD(2,560×1,440)
エピック設定
平均FPS:247
最低FPS(1%low):203
4K(3840 x 2160)
エピック設定
平均FPS:135
最低FPS(1%low):116

「Overwatch 2」をエピック設定にし、3つの解像度(フルHD、WQHD、4K)で演習場を180秒間、周回した際の平均フレームレートを計測。

フルHDは平均339FPS、WQHDは平均247FPS、4Kは平均135FPSでした。4Kエピック設定でのゲームプレーも十分可能です。

ゲーム性能を統括すると、フルHD、WQHD解像度は余裕で、4Kでのゲームプレームも設定を落とせば、十分可能といえます。

クリエイティブ性能(CPU性能)をチェック

Cinebench

ベンチマークスコア
Cinebench R23マルチ:22359
シングル:1899
Cinebench R20マルチ:8044
シングル:727
Cinebench R15マルチ:3341
シングル:270

「Cinebench」はCPU性能をスコア化してくれるベンチマークソフトです。R23、R20、R15と3つのバージョンがあります。

Legion T770iが搭載しているCPUは、インテル第12世代のCore i7-12700Kです。8コア16スレッドのPコア(Pコア)と4コア4スレッドのEコア(Eコア)の組み合わせのハイブリット構成で、12コア20スレッドを実現しています。

そのため、Cinebench R23マルチスコアは20000超えと非常に高いマルチスレッド性能を有します。

Cinebench R23 マルチスコアを比較他のCPUとCinebench R23 マルチスコアを比較しました。

Legion T550iに搭載されているCore i7-12700Kのマルチスコアは、Ryzen 9 5950Xには及びませんでした。ただ、Ryzen 9 5950Xは16コア32スレッドなので、この結果は当たり前です。むしろ、

12コア20スレッドのCore i7-12700KがRyzen 9 5950Xのマルチスコアに肉薄しているのは注目に値します。

Cinebench R23 シングルスコアを比較続いてシングルスコアを比較します。Core i7-12700Kのシングルスコアは比較対象のCPUの中で最も高かったです。特に、Ryzen 9 5950Xと比べると200ほど差をつけています。

インテル第12世代では旧世代のインテルCPUと比べて、シングル性能が飛躍的に上昇しているといわれており、その通りの結果が出た印象です。

x264 FHD Benchmark

x264 FHD Benchmark「x264 FHD Benchmark」は、H.264形式のエンコード性能を計測できるベンチマークソフトです。

スコアはFPSで表示され、FPSの値が高いほどH.264形式のエンコード性能が高いということになります。

Core i7-12700Kは92FPSで、比較対象のCPUの中で最も高かったです。ただ、Core i7-12700やRyzen 9 5950Xと差はほとんどありません。

動画のエンコード性能(power directer 365無料体験版)

実際に動画編集ソフトのpower directer 365の無料体験版を使って、動画のエンコード性能を計測します。

高速ビデオレンダリング技術をオフにして、CPUだけの力(ソフトウェアエンコード)で容量が5GBの動画の書き出しにどれくらいの時間がかかったのかを比較します。

動画の書き出し設定は以下の通りです。

動画の書き出し設定
ファイル形式H.264 AVC
解像度1920×1080
フレームレート59.94
フレーム種類プログレッシブ
プロファイル種類メインプロファイル
EntropyコーディングCABAC
平均ビットレート60000Kbps
速度/画質インジケーター画質モード
その他デブロッキングを使用

power directer 365-ソフトウェアエンコードCore i7-12700Kの書き出しにかかった時間は222秒でした。同じ第12世代のCore i5-12400、Core i7-12700と比べても、大幅にエンコードにかかった時間を短縮できています。

PC Mark 10(Photo Editing)

PC Mark 10(Photo Editing)「PC Mark 10」は、パソコンの総合性能を計測できる計測できるベンチマークソフトです。

今回は、CPU性能のみを計測したいので、「Use OpenCL」と「Use hardware-accelerated video processing」を無効化した上で、PC Mark 10 Extendedを実行します。

なお、この設定では総合スコアが得られなくなるので、写真編集に関する性能を計測する「Photo Editing」のみを比較対象とします。

Core i7-12700Kのスコアは6571でした。Core i7-12700にはスコアで負けていますが、ほぼ誤差の範囲内といっていいと思います。

Blender ベンチマーク(monster)

Blender ベンチマーク(monster)「Blender」は、3DCGや2Dアニメーション制作に使われるオープンソース型のソフトです。今回は「Blender」のレンダリングにかかる時間を計測できるベンチマークソフトを使用します。

ベンチマークには、「Classroom」、「Junkshop」、「Monster」と3つのシーンのレンダリングにかかる時間を計測できますが、今回は「Monster」のみの結果を見ていきます。

なお、最新バージョンでは、レンダリングにかかる時間ではなく、1分間あたりに生成できるサンプル数で表示されます。

Core i7-12700Kが1分間に生成できるサンプル数は158でした。Core i7-12700と比べてもそこまで差はなく、誤差の範囲内といっていいと思います。

Core i7-12700Kはインテル第12世代のCore i7最上位モデルなだけあって、マルチ、シングル性能ともに、素晴らしい性能です。ただ、下位のCore i7-12700と比較すると、一部のベンチでは大きな差はなかったです。

ストレージ性能をチェック

ストレージベンチマーク
SSDSamsung MZVL2512HCJQ-00BL7 512GB-CrystaldiskinfoSamsung MZVL2512HCJQ-00BL7 512GB0-crystaldiskmark
HDDSEAGATE ST2000DM008 2TB-crystaldiskinfoSEAGATE ST2000DM008 2TB-crystaldiskmark

Legion T770iに搭載されているストレージは、NVMe M.2 SSDの「Samsung MZVL2512HCJQ-00BL7 512GB」とHDDの「SEAGATE ST2000DM008 2TB」です。

なお、OSが入っているのはNVMe M.2 SSDの「Samsung MZVL2512HCJQ-00BL7 512GB」です。

「Samsung MZVL2512HCJQ-00BL7 512GB」の読み込み速度は6,838 MB/s、書き込み速度は4,920 MB/sと、gen4のNVMe M.2 SSDの上位モデルと比較しても遜色のない、性能を発揮します。

一方、「SEAGATE ST2000DM008 2TB」の読み込み速度は213 MB/s、書き込み速度は204 MB/sと、一般的なHDDの性能でした。

CPU・GPU温度をチェック

CPU温度

CPU温度Cinebench R23実行中のCPU温度の平均は77度、最高温度は86度でした。簡易水冷式のCPUクーラーはCore i7-12700Kを十分冷やせています。

GPU温度

GPU温度3D MARK STRESS TEST実行中のGPU温度の平均は66度、最高温度は63度でした。

RTX3080は発熱は高いといわれていますが、搭載しているビデオカードの冷却性能が優秀なので、かなり冷えています。

合計6つの120mmケースファンによって、必要十分なエアフローを確保できています。

消費電力と騒音をチェック

消費電力をチェック

アイドル時の消費電力
ゲーム中の消費電力

システム全体の消費電力をワットチェッカーを使って計測してみました。

アイドル時は70W前後、ゲーム中(FF15ベンチマーク)実行中は410W前後を推移していました。

騒音をチェック

騒音をチェック簡易的な騒音計を使ってゲームをしている間の騒音を計測してみました。

42dBA前後ということもあり、耳をすませば、ケース内のファンの音が若干耳障りで聞こえる程度で、ヘッドフォンなどをつけていれば、まったく気になりません。

まとめ

今回レビューした、Legion T770iはLegionブランドの中でもハイエンドに位置づけられるゲーミングPCです。

それもあってか、ゲーム性能だけでなく、PCケース、ライティングなど、単純にゲーミングPCとしての完成度の高さを感じることができました。

ただ、残念ながら自分がレビューした、RTX3080+Core i7-12700Kの組み合わせのLegion T770iは現在購入することはできないです。※2022年12月時点

単に在庫が切れているのか、それとも取り扱いそのものをやめているのか、正直よくわかりません。

代替品として、以下に現在販売されている、Legion T770iのモデルを紹介します。

ゲーミングPCおすすめモデル10選

更新:2024年11月4日(月)

スクロールできます
価格GPUCPUメモリストレージBTO
89,980円RTX 3050Ryzen 5 450016GB500GBドスパラ
134,880円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB1TBTSUKUMO
162,980円RTX 4060 TiRyzen 5 5600X32GB1TBFRONTIER
179,980円RTX 4070Core i5-12400F16GB1TBドスパラ
207,800円RTX 4070 SUPERRyzen 7 5700X32GB1TBFRONTIER
239,800円RTX 4070 SUPERCore i7-14700F32GB1TBFRONTIER
262,800円RTX 4070 SUPERRyzen 7 7800X3D32GB1TBFRONTIER
289,800円RTX 4070 Ti SUPER Core i7-14700F32GB2TBFRONTIER
299,800円RTX 4070 Ti SUPERRyzen 7 7800X3D32GB1TBFRONTIER
349,800円RTX 4080 SUPERRyzen 7 7800X3D32GB1TBTSUKUMO

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10万円以下RTX 4060 Ti
RTX 4060
RTX 3050

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