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RX 7600の性能を解説!

RX7600のゲーミングPC

Radeon RX 7600(以下RX 7600)は、RX 6600の後継機で、RX7000シリーズのいわゆるエントリー向けのGPUです。

ターゲット解像度はフルHD向けですが、AFMFやFSR3に対応しているので、対応ゲームであれば、より高負荷なゲームでもパフォーマンスを発揮します。

今回の記事ではRX 7600の特徴、ゲーム性能を解説します。

目次

Radeon RX 7600の仕様

RX 7600RX 6600RTX 4060
ストリームプロセッサ / CUDAコア2,048基(ストリームプロセッサ)1,792基(ストリームプロセッサ)3,072基(CUDAコア)
ベース/ブーストクロック1,720MHz / 2,655MHz1,626MHz / 2,491MHz1,830MHz / 2,535MHz
VRAM8GB(GDDR6)8GB(GDDR6)8GB(GDDR6)
メモリスピード18Gbps14Gbps17Gbps
メモリバス幅128bit128bit128bit
メモリ帯域288GB/s224GB/s288GB/s
PCI-ExpressPCIe 4.0 x8PCIe 4.0 x8PCIe 4.0 x8
グラフィックスカード電力165W132W115W

RX 6600に比べると、ストリームプロセッサでは上回り、ベース/ブーストクロックは上昇が、それ以外ではほぼ同等のスペックという印象です。

AMD Infinity CacheもRX 6600と同じ32MBを搭載しています。

また、競合のRTX 4060と比較しても、VRAM、メモリスピード、メモリバス幅、メモリ帯域など、ほぼ同等のスペックとなっています。

Radeon RX 7600の主な特徴

AFMFに対応

AFMFに対応

AFMF(AMD Fluid Motion Frames)は、前後のフレームから中間フレームを生成して、フレームレートを向上させる技術のことです。

FSR 3やDLSS FGも同じような機能ですが、ゲーム側で対応が必須です。

それらに対して、AFMFはドライバレベルで実装されています。つまり、FSR 3やDLSS FGに非対応のゲームでも、フレーム生成が利用可能になります。

AFMF OFF
AFMF OFF
AFMF ON
AFMF ON

例えば、アップスケーリングに対応していないアーマードコア6では、AFMFをオンにするとフレームレートが40~50ほどアップします。

VRAM搭載量は8GB

VRAM搭載量は8GB

昨今のゲームのVRAM消費量は凄まじいものがあります。例えば、BIOHAZARD RE:4は最高設定だと、たとえフルHD解像度でもVRAM消費量は8GBを超えます。

RX 7600のVRAM搭載量は8GBです。

VRAMを大量に消費するゲームではVRAM容量不足に陥る可能性があります。もしそういったゲームをプレーする場合、グラフィックの設定を下げて調整する必要があります。

検証に使用したRX 7600のモデル

検証に使用したRX 7600のモデル

検証で使用したのは、「玄人志向 RD-RX7600-E8GB」です。

デュアルファン仕様

ファンを2基搭載する、デュアルファン仕様となっています。

金属製のバックプレート

背面は金属製のバックプレートが装着されています。

ヒートシンクの厚みはそこそこ

RX 7600はそこまで発熱が高くないため、ヒートシンクの厚みはそこそこといった感じです。基盤とヒートシンクの長さはほぼ同等です。

外部出力端子

外部出力端子はDisplayPort1.4 x3、HDMI2.1 x1です。

検証環境

検証環境

CPUはRyzen 7 7800X3Dを使用します。

3D V-Cacheテクノロジーを採用しているので、ゲーム性能で重要なL3キャッシュを96MBも搭載しています。グラボの性能を最大限引き出すことが可能です。

製品名
マザーボードASUS ROG STRIX B650-A GAMING WIFI
レビュー記事
CPURyzen 7 7800X3D
CPUクーラーPCCOOLER GAME ICE K4
レビュー記事
メモリ16GB×2
DDR5-4800
システム用SSDWD_BLACK SN770 NVMe
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アプリケーション用SSDKingston NV2
レビュー記事
電源MSI MAG A850GL PCIE5
PCケース長尾製作所 SMZ-2WBT-ATX
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OSWindows 11 HOME(24H2)
電源プランバランス
RTX 4060、RTX 4060 Ti、Inter Arc B580を比較対象

競合のRTX 4060、RTX 4060 Ti、Inter Arc B580を比較対象とします。

RX 7600のゲーム性能を検証

3DMark

3DMark

3D Markのラスタライズ系のベンチマークです。

RX 7600のスコアはRTX 4060に対して、Fire Strike、Fire Strike Ultraでは上回り、Steel Nomad Light、Steel Nomadではほぼ互角でした。

RTX 4060 Ti、Intel Arc B580に対しては、Fire Strikeなど大きな差が開いているものもありますが、全体的に見てそこまで差があるわけではないです。

RX 7600は十分健闘していると言えます。

3DMark

続いてレイトレーシング系のベンチマークです。ここでは一転して、RX 7600のスコアは伸び悩んでいます。

RX 7600のスコアはRTX 4060、RTX 4060 Ti、Intel Arc B580に対して、大きく下回っています。

レイトレーシング系のベンチマークにおいては、RX 7600の弱さが目立っています。

ARMORED CORE VI

ARMORED CORE VI
設定

・画質:最高
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット

※ミッション武装採掘艦護衛で計測

ARMORED CORE VI(フルHD)

続いて、実ゲームの検証です。

まず「ARMORED CORE VI」です。

RX 7600の平均フレームレートは、フルHD、WQHD、4Kとすべての解像度においてRTX 4060、RTX 4060 Ti、Intel Arc B580を下回っています。

とはいえ、フルHDで平均フレームレートは60fpsを超えているので、十分プレー可能です。

Assassin’s Creed Mirage

Assassin's Creed Mirage
設定

・画質:最高
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・アップスケーリング:DLSS/FSR/XeSSクオリティ

※ベンチマークモードで計測

Assassin's Creed Mirage(フルHD)

「Assassin’s Creed Mirage」です。

RX 7600の平均フレームレートは、フルHD、WQHD、4Kとすべての解像度においてRTX 4060、RTX 4060 Ti、Intel ArcB580を下回っています。

Call of Duty: Modern Warfare III

Call of Duty: Modern Warfare III
設定

・画質:極限
・解像度:1,920×1,080ドット、、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・アップスケーリング:DLSS/FSR/XeSSクオリティ
・フレーム生成:オン

※ベンチマークモードで計測

fullhd

「Call of Duty: Modern Warfare III」です。

RX 7600の平均フレームレートは、フルHD、WQHD、4Kとすべての解像度においてRTX 4060、RTX 4060 Tiを下回っていますが、Intel Arc B580に対してはフルHD、WQHDにおいて上回っています。

Far Cry 6

Far Cry 6
設定

・画質:最高
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・アップスケーリング:FSRクオリティ

※ベンチマークモードで計測

fullhd

「Far Cry 6」です。

RADEONに最適化されているゲームなので、RX 7600との相性も良く、平均フレームレートはRTX 4060に肉薄しています。

フルHD、WQHD、4Kのすべての解像度において、RTX 4060 Tiを下回っていますが、Intel Arc B580に対してはフルHD、WQHDにおいて上回っています。

Fortnite

Fortnite
設定

・画質:最高
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・アップスケーリング:DLSS/XeSSクオリティ

※ベンチマークモードで計測

fhd

「Fortnite」です。

RX 7600との相性も良く、平均フレームレートはRTX 4060に肉薄しています。

ただし、フルHD、WQHD、4Kのすべての解像度において、RTX 4060 Ti、Intel Arc B580を下回っています。

Ghost of Tsushima

Ghost of Tsushima
設定

・画質:非常に高い
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン

※貴市の集落から豆酘平原に至る道を馬で1分間駆け抜けてるときのフレームレートを計測

fullhd

「Ghost of Tsushima」です。

RX 7600との相性も良く、平均フレームレートは、フルHD、WQHDではRTX 4060、RTX 4060 Ti、Intel Arc B580を上回りますが、4KではIntel Arc B580を下回ります。

Monster Hunter Wilds

ベンチマーク
設定

・画質:ウルトラ
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン

※チャタカブラ戦で1分間戦闘しているときのフレームレートを計測

フルHD

「Monster Hunter Wilds」です。

RX 7600との相性も良く、平均フレームレートは、フルHDにおいてはRTX 4060、RTX 4060 Ti、Intel ArcB580を下回っています。

ただし、WQHD、4KではIntel ArcB580を下回っています。

Tom Clancy’s Rainbow Six Siege

Tom Clancy's Rainbow Six Siege
設定

・画質:最高
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・スケーリング:100%

※ベンチマークモードで計測

フルHD

「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」です。

RX 7600との相性も良く、平均フレームレートはRTX 4060に肉薄しています。

ただし、フルHD、WQHD、4Kのすべての解像度において、RTX 4060 Ti、Intel Arc B580を下回っています。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk 2077
設定

・画質:ウルトラ
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン

※ベンチマークモードで計測

fhd

「Cyberpunk 2077」です。

RX 7600との相性も良く、平均フレームレートは、フルHD、WQHD、4Kとすべての解像度において、RTX 4060、RTX 4060 Tiを上回っています。

一方、フルHD、WQHD、4Kとすべての解像度において、Intel Arc B580を下回っています。

黒神話:悟空

黒神話:悟空
設定

・画質:最高
・解像度:1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドット
・アップスケーリング:DLSS/FSRクオリティ
・フレーム生成:オン

※ベンチマークソフトで計測

fhd

「黒神話:悟空」です。

RX 7600の平均フレームレートは、フルHD、WQHDにおいてRTX 4060、Intel B580を上回っています。

一方、フルHD、WQHD、4Kとすべての解像度において、RTX 4060 Tiを下回っています。

RX 7600のクリエイティブ性能を検証

PCMark 10 Extended

pcmark10

PCMark 10 Extendedです。

全体的にスコアは他のグラボと比較して似通っていますが、画像処理などの性能を計測するDigital Content Creationにおいては、Intel Arc B580に対しては、ある程度の差をつけられています。VRAMの差が影響しているのかもしれません。

HandBrake

handbrake

HandBrakeです。4Kソースの動画を変換する速度を計測しました。

この中ではエンコード処理で最も速かったのはQSVが使えるIntel Arc B580が断トツで早かったです。

RX 7600も検討していますが、Intel Arc B580には遠く及びません。

Blender benchmark

blender benchmark

Blender benchmarkです。

総合スコアを比較すると、特にRTX勢とは大きな差をつけられて下回っています。

BlenderはCUDAが使えるRTX勢に有利なベンチマークとなっています。

CUDAが使えないRX 7600には厳しい結果となりました。

RX 7600の消費電力を検証

RX 7600の消費電力を検証

グラボ単体ではなく、システム全体の消費電力を見ていきます。アイドルは最小消費電力を、各ゲームは最大消費電力を取得しています。

ワットチェッカーはラトックシステムの「RS-BTWATCH2」を使用します。

RX 7600の消費電力はRTX 4060、RTX 4060 Tiを上回りますが、Intel Arc B580を下回りました。システム全体の最大消費電力で300Wを超えることがなく、ワットパフォーマンスは十分優秀です。

RX 7600の性能まとめ

  • ゲーム性能は全体的にRTX 4060に勝ったり負けたり
  • ゲーム性能は全体的にRTX 4060 Ti、Intel Arc B580を下回る
  • ゲームによって得意、不得意がはっきりしている
  • ターゲット解像度はフルHD
  • ゲームによってはVRAM8GBが足かせとなる可能性が高い
  • レイトレーシング系には弱い
  • AFMFが使える点は大きな強み
  • 消費電力はRTX 4060、RTX 4060 Tiと比べると若干高め

RX 7600のゲーム性能を一言で表すのは難しいです。というのもゲームによって得意、不得意がはっきりしているからです。

例えば、Monster Hunter Wildsの平均フレームレートを比較すると、RTX 4060、RTX 4060 Tiに対して上回っているのに対して、COD MW3では下回っているからです。

また、VRAM8GBなので、VRAMを大量に消費するゲームまたは高解像度においてはゲーム性能が伸びにくい傾向があるので、設定を下げたり、フルHDに解像度を下げるといったことが必要になってきます。

ただ、基本的にどんなゲームでもフレーム生成が使えるAFMFはRTX 4060、RTX 4060 Ti、Intel Arc B580にはない大きな魅力です。

一応、RTXシリーズにもSmooth MotionというAFMFに似た機能がありますが、現状ではRTX50シリーズに限定されています。

AFMFはAFMF2にアップデート予定です。もちろんRX 7600も使用可能なので、さらにRX 7600の魅力度は高まります。

今後、RTX 4060、RTX 4060 Tiは生産中止で徐々に高騰が予想されます。さらに後継のRTX 5060、RTX 5060 Tiは大幅に価格が上がる可能性があります。

RX 7600はしばらくエントリー向けグラボとして不動の地位を築くかもしれません。

RX 7600と組み合わせるCPUについて

RX 7600と組み合わせるCPUについて

Core i7-14700Fや、Ryzen 7 7800X3Dなどのハイエンド帯のCPUは正直RX 7600との組み合わせにおいては力を持て余している印象があります。

最もおすすめなのは「Core i5-14400F」、「Ryzen 7 5700X」、「Ryzen 5 7500F」あたりのミドルクラスのCPUです。

CPU単体の価格が2万円台中盤という低価格にも関わらず、RX 7600の性能を引き出します。

ゲーミングPCおすすめモデル8選

スクロールできます
価格GPUCPUメモリストレージBTO
86,800円RTX 3050Ryzen 5 550016GB500GBMDL.make
129,800円RTX 5050Ryzen 5 560016GB1TBパソコンSHOPアーク
133,800円RTX 5060Core i5-12400F16GB500GBMDL.make
154,980円RTX 5070Ryzen 7 5700X16GB500GBドスパラ
159,980円RX 9060 XT(16GB)Ryzen 5 7500F32GB1TBFRONTIER
159,980円RTX 5060 Ti(16GB)Ryzen 7 5700X16GB500GBドスパラ
257,800円RX 9070 XTRyzen 7 7800X3D32GB1TBFRONTIER
275,800円RTX 5070 TiRyzen 7 7800X3D32GB1TBFRONTIER
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