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インテル600/700シリーズのマザボードの選び方を解説!

マザーボード

インテルの第12世代、第13世代、第14世代まで、「LGA1700」という1つのソケットを採用し続けています。

そのため、600シリーズ、700シリーズのチップセットを搭載しているマザーボードであれば、様々なCPUを使用できます。

今回はインテル600/700シリーズのチップセットマザーボードの選び方を解説し、最後におすすめのマザーボードを紹介します。

各チップセットの特徴をある程度理解しておけば、マザーボード選びの失敗のリスクは減らすことができると思います。

目次

インテル600/700シリーズマザボードの選び方

インテル600/700シリーズのチップセットは、Z790、H770、B760、Z690、H670、B660、H610の7種類から構成されています。それぞれの違いについてまとめたのが下記の表です。

最廉価のH610搭載マザーボードは数が少ないのと、B760、B660チップセット搭載のマザーボードと価格差がありません。そのため、今回はあえて除外しています。

Intel Z790Intel H770Intel B760Intel Z690Intel H670Intel B660
対応CPUソケットLGA1700LGA1700LGA1700LGA1700LGA1700LGA1700
PCIe 5.0×16(CPU側グラフィックス用)
NVMe M.2(CPU側)PCIe 4.0×4PCIe 4.0×4PCIe 4.0×4PCIe 4.0×4PCIe 4.0×4PCIe 4.0×4
倍率アンロックCPUのOC××××
メモリのOC
CPU側PCI Expressの分割××
チップセット側PCI Express4.0(最大20レーン)
3.0(最大8レーン)
4.0(最大16レーン)
3.0(最大8レーン)
4.0(最大10レーン)
3.0(最大4レーン)
4.0(最大12レーン)
3.0(最大16レーン)
4.0(最大12レーン)
3.0(最大12レーン)
4.0(最大6レーン)
3.0(最大8レーン)
Serial ATA 3.0最大8最大8最大4最大8最大8最大4
USB 20Gbps最大5最大2最大2最大4最大2最大2
USB 10 Gbps最大10最大4最大4最大10最大4最大4
USB 5 Gbps最大10最大8最大6最大10最大8最大6

このように600番台、700番台で違いはほとんどありません。しいて上げるなら、700番台のほうがレーン数が多く、USBの最大搭載数が多いくらいの違いしかありません。

現在、発売してから時期が経過したこともあり、700番台のチップセットを搭載したマザーボードは安くなっています。そのため、600番台のチップセットを搭載したマザーボードとの価格差はほとんどありません。

600番台のチップセットを搭載したマザーボードをあえて選ぶ必要はありません。

DDR4メモリーとDDR5メモリーについて

DDR4メモリーとDDR5メモリーについてインテル600/700シリーズのチップセット搭載マザーボードはDDR4だけでなく、最新規格であるDDR5メモリーもサポートしています。

そのため、マザーボードメーカー各社はDDR4メモリー対応モデルだけでなく、DDR5メモリー対応モデルも併売しています。

ただ、一つ注意があります。それはDDR4メモリーとDDR5メモリーのスロットは形状が異なるので、互換性はないということです。

そのため、DDR4メモリー対応のマザーボードを購入したとしても、後からDDR5メモリーを取り付けることはできないので注意が必要です。その逆もしかりです。

各700シリーズチップセットの特徴

ここでは700番台のチップセットに絞って特徴を解説します。

B760

B760は700シリーズチップセットの中では最も下位に位置するチップセットです。

メモリのオーバークロックは可能ですが、CPUのオーバークロックには非対応です。また、Z790、H670と比較すると、SATAやUSBの最大数が少なく、全体的に拡張性に乏しいです。

他のチップセットと比べると、拡張性や機能面に劣りますが、その分、価格は抑えられており、総じてコスパが高いモデルが多いです。

ただし、価格の幅が広く、1万円以下のものもあれば、3万円を超えるものもあり、バラエティに富んでいます。

当然、価格が安いモデルは電源フェーズ数は少なく、中にはVRMヒートシンクすらないものもあります。

安いモデルで、例えばCore i9-14900KなどのMTP(Maximum Turbo Power)が高いCPUを使う際は、電力制限を受けやすく、性能をフルに発揮できません。

ハイエンドのCPUの性能をフルに活かしたいというのであれば、マザーボード選びにおいて電源フェーズ数に気を配る必要があります。

H770

B760は700シリーズチップセットの中では中位に位置するチップセットです。

B760と同じくメモリのオーバークロックは可能ですが、CPUのオーバークロックには非対応です。

ただし、B760と比較すると、レーン数、SATA、USBの最大数が多く、拡張性は優秀です。

ただ、B760、Z790チップセット搭載のマザーボードと比べると、H770チップセット搭載のマザーボードの数は少なく、選択肢に乏しいです。

Z790

700シリーズのチップセットの最上位に位置するのがこのZ790です。

Z690チップセットと、他のチップセットとの最大の差異が拡張性とCPUのオーバークロックです。

USBのポート数、レーン数が他のチップセットに比べると、圧倒的に多いです。拡張性を求めているのなら、Z790一択といっていいでしょう。

また、Z790チップセットを搭載したマザーボードのみ、CPUのオーバークロックが可能です。

そのため、フェーズ数が多く搭載、VRMヒートシンクも巨大という、電源回路の放熱に力を入れているモデルが多いです。

BTO各社、フラッグシップモデルとして位置づけていることもあり、豪華な仕様のマザーボードが多いです。

どのチップセットがおすすめ?

どのチップセットがおすすめなのか、正直個々やりたいことや使用するCPUが異なるので、はっきりとは言うことはできないです。

とりあえず、皆さんがやりたいだろうと思われることをピックアップし、そのうえで、おすすめのチップセットを紹介します。

CPUのオーバークロックをしたい

CPUのオーバークロックをしたいCPUのオーバークロックをしたいのなら、Z790チップセット搭載のマザーボード一択です。というのも、700シリーズのチップセットのなかで、CPUのオーバークロックに対応しているのは、Z790だけだからです。

拡張性を求めている

拡張性を求めている拡張性を求めているのなら、Z790チップセット搭載マザーボード一択です。

レーン数もUSBのポート数も他のチップセットを搭載したマザーボードを圧倒しています。

特にSATA経由でストレージを多く使いたいのなら、B760はかなり厳しいと思います。最大4ポートだからです。

SATAを多く使いたいのなら、最大8ポート使える、Z790がおすすめです。

マザーボードのサイズにはATX、MicroATX、Mini-ITXの3種類ありますが、拡張性の高さを求めているのならATXサイズのZ790チップセット搭載マザーボードをおすすめします。

とにかくコスパを追い求めたい

とにかくコスパを追い求めたいとにかくコスパを求めているのなら、B760チップセット搭載マザーボードをおすすめします。安いモデルであれば、1万円以下で購入できるからです。

確かに拡張性や機能性ではZ790に劣っていますが、普通の使い方であれば、B760でも正直問題はありません。

おすすめインテル700シリーズマザーボードを紹介

最後に自分がおすすめするマザーボードを各チップセットから厳選して紹介します。

B760チップセット搭載おすすめマザーボード

GIGABYTE B760 DS3H DDR4

DDR4メモリなど既存のパーツを活かして、出来るだけ低予算で済ませたい方におすすめなのが、GIGABYTE B760 DS3H DDR4です。

電源フェーズ数が8+2+1フェーズで、ヒートシンクも小型で必要最低限など、非常に簡素な印象があります。

ただ、Core i5-14400など、ローエンド寄りのCPUを動作させるには正直十分すぎるスペックを持っています。

低価格なだけに、機能はシンプルですが、PCI Express 4.0×4対応のM,2スロットを2基搭載し、USB 20Gbpsなど、拡張性も必要十分にあります。

無線LANはサポートしませんが、有線LANさえあればいいと思う方には特に問題にはなりません。

製品名GIGABYTE B760 DS3H DDR4
チップセットB760
VRMフェーズ数8+2+1
拡張スロットPCI-E 4.0×16×1、PCI-E 3.0×1(×16形状)×4
ストレージインターフェースM.2(PCI-E 4.0×4)×2、SATA 3.0×4
主なインターフェースUSB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×1、USB 5Gbps×2、USB 5Gbps(Type-C)×1
有線LAN1000BASE-T(Realtek)
無線LAN非対応
サウンドRealtek製(型番非公開)
フォームファクタATX
実売価格約15,000円前後

MSI B760 TOMAHAWK WIFI DDR5

できるだけ低予算でハイエンドのCPUをフルパワーで運用したい。そう考えている人におすすめなのが、「MSI B760 TOMAHAWK WIFI DDR5」です。

2万円前後のLGA1700マザーボードの中で、品質、機能が充実しているのが最大の特徴です。

電源フェースは75AのSPSを採用した12+1+1フェーズ構成。さらにVRMヒートシンクも冷却性能の高い巨大なものが装備されています。

Core i7-14700などのハイエンドCPUも安定して動作します。

PCI Express 4.0×4対応のM,2スロットを3基搭載し、拡張性も優秀です。

さらにPCI Express 5.0×16スロットを搭載しているので、より高性能なビデオカードが登場してもフルスペックで性能を引き出せます。

USB 20Gbps(Type-C)や2.5G有線LAN、6Ghz帯に対応したWi-Fi6E対応など、最新のマザーボードに必要な機能はある程度備わっています。

製品名MSI B760 TOMAHAWK WIFI DDR5
チップセットB760
VRMフェーズ数12+1+1(75A SPS)
拡張スロットPCI-E 5.0×16×1、PCI-E 3.0×4(×16形状)×1、PCI-E 4.0×1×1
ストレージインターフェースM.2(PCI-E 4.0×4)×2、M.2(PCI-E 4.0×4またはSATA 3.0)×1、SATA 3.0×4
主なインターフェースUSB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×4、USB 5Gbps×2
有線LAN2.5BASE-T(Realtek)
無線LANWi-Fi 6E
サウンドRealtek ALC897
フォームファクタATX
実売価格約20,000円前後

H770チップセット搭載おすすめマザーボード

ASUS TUF GAMING H770-PRO-WIFI

CPUのオーバークロックはしないけど、安定性、耐久性、拡張性を重視したい。それでいて予算を抑えたい。

そんな方におすすめなのが、「ASUS TUF GAMING H770-PRO-WIFI」です。

VRMは高耐久のコンデンサを採用した14+1フェーズ構成。大型のヒートシンクを採用し、冷却対策もしっかりおり、ハイエンドのCPUを長時間安定して動作可能です。

拡張スロットはPCI Express 5.0×16×1、PCI Express 4.0×4(×16形状)、PCI Express 3.0×1×2と豊富です。

さらにストレージインターフェースはPCI Express 4.0×4対応のM.2スロットを4基装備と隙がありません。

USBポートの数も多く、総じて拡張性は優秀です。

そのほか、2.5G有線LAN、Wi-Fi 6をサポートとネットワーク周りも充実しています。

製品名ASUS TUF GAMING H770-PRO-WIFI
チップセットB770
VRMフェーズ数14+1(DrMOS)
拡張スロットPCI-E 5.0×16×1、PCI-E 4.0×4(×16形状)×1、PCI-E 3.0×1×2
ストレージインターフェースM.2(PCI-E 4.0×4)×3、M.2(PCI-E 4.0×4またはSATA 3.0)×1、SATA 3.0×4
主なインターフェースUSB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×2、USB 5Gbps×6、USB 5Gbps(Type-C)×1
有線LAN2.5BASE-T(Intel)
無線LANWi-Fi 6
サウンドRealtek(型番非公表)
フォームファクタATX
実売価格約23,000円前後

Z690チップセット搭載おすすめマザーボード

ASrock Z790 Steel Legend WiFi

なるべく予算を抑えたいが、CPUのオーバークロックをしたい。

そんな方におすすめなのが、「ASrock Z790 Steel Legend WiFi」です。

CPUのオーバークロックに対応するために、電源部がしっかりしている必要がありますが、その点、本機は60A対応の16+1+1フェーズ構成のVRMを搭載。

例えば、Core i9-14900Kを限界ギリギリまでオーバークロックするというのは流石に厳しいですが、お遊び程度のオーバークロックであれば、十分楽しめます。

PCI Express 5.0×16スロットに加え、PCI Express 5.0×4対応のM.2スロットを装備と、抜かりがありません。

2.5Gの有線LAN、Wi-Fi 6Eなど、ネットワーク機能も万全です。

製品名ASUS TUF GAMING H770-PRO-WIFI
チップセットB770
VRMフェーズ数14+1(DrMOS)
拡張スロットPCI-E 5.0×16×1、PCI-E 4.0×4(×16形状)×1、PCI-E 3.0×1×2
ストレージインターフェースM.2(PCI-E 4.0×4)×3、M.2(PCI-E 4.0×4またはSATA 3.0)×1、SATA 3.0×4
主なインターフェースUSB 20Gbps(Type-C)×1、USB 10Gbps×2、USB 5Gbps×6、USB 5Gbps(Type-C)×1
有線LAN2.5BASE-T(Intel)
無線LANWi-Fi 6
サウンドRealtek(型番非公表)
フォームファクタATX
実売価格約23,000円前後

まとめ

LGA1700ソケットのCPUの場合、マザーボード選びは、Z790、H770、B760から選べばいいのでそこまでマザーボード選びに苦戦はしません。

ただ、各チップセットによって、機能面で違いはあるので、後悔を避けるためにも、まずは各チップセットの違いについて理解を深めるのが重要です。

ゲーミングPCおすすめモデル10選

更新:2024年11月16日(土)

スクロールできます
価格GPUCPUメモリストレージBTO
89,980円RTX 3050Ryzen 5 450016GB500GBドスパラ
109,800円RTX 4060Ryzen 5 550016GB500GBMDL.make
124,800円RTX 4060Ryzen 7 5700X16GB500GBMDL.make
159,800円RTX 4060 TiRyzen 5 5600X32GB1TBFRONTIER
189,800円RTX 4070Ryzen 7 5700X16GB1TBパソコンSHOPアーク
208,800RTX 4070 SUPERRyzen 7 5700X32GB1TBFRONTIER
239,800円RTX 4070 SUPERCore i7-14700F32GB1TBFRONTIER
269,980円RTX 4070 SUPERRyzen 7 7800X3D32GB1TBTSUKUMO
292,800円RTX 4070 Ti SUPER Core i7-14700F32GB2TBFRONTIER
319,800円RTX 4070 Ti SUPERRyzen 7 7800X3D32GB2TBFRONTIER

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