PCケースの選び方を自作PC初心者に向けてやさしく解説!
初心者の方にとって、PCケースを選ぶ基準で第一に考えているのが「デザイン」だと思います。しかし、たた単純にデザインだけでPCケースを選ぶと、後で痛い目をみる可能性があります。
そこで今回は主に自作PC初心者に向けて、PCケースの選び方をやさしく解説します。
PCケースを選ぶ6つのポイント
PCケースを選ぶポイントは以下の6つです。一つ一つ詳しく見ていきます。
- マザーボードの規格
- CPUクーラー、ラジエーター、グラボ、電源のサイズ
- ストレージ、拡張性
- デザイン
- 冷却性
- 静音性
マザーボードの規格
PCケースを選ぶうえで一番要注意なのがマザーボードの規格です。マザーボードには、以下のように主に、3つの規格があります。
縦 | 横 | |
ATX | 最大305mm | 最大244mm |
Micro ATX | 最大244mm | 最大244mm |
Mini ITX | 最大170mm | 最大170mm |
この3つの規格はそれぞれサイズが異なります。つまり、この3種類の規格に対応したPCケースを選択する必要があります。
ATXマザーボード | Micro ATXマザーボード | Mini ITXマザーボード | |
ATX対応PCケース | 〇 | 〇 | 〇 |
Micro ATX対応PCケース | × | 〇 | 〇 |
Mini ITX対応PCケース | × | × | 〇 |
たとえば、ATX対応PCケースであれば、ATX、Micro ATX、Mini ITXと全ての規格のマザーボードを使用することができます。逆に、Mini ITX対応のPCケースの場合、使用できるのはMini ITXのマザーボードのみになります。
引用:P10 FLUX
PCケースがどの規格のマザーボードに対応しているのかは、各PCケースの仕様表に記載されています。
マザーボードの規格ごとのおすすめPCケースについては下記ページをご覧ください↓。
各パーツのサイズ
マザーボードのサイズだけでなく、使用する各パーツのサイズも重要です。特に、注意すべきパーツは、CPUクーラー、ラジエーター、ビデオカード、電源、水冷クーラーのラジエーターです。
各パーツのサイズによってはPCケース内に収まらない可能性があるからです。
もし、大型のパーツを使用するのなら、無難にATX対応PCケースを選ぶことをおすすめします。Mini ITX対応PCケースだと、内部スペースに余裕がなくなるので、各パーツのサイズの制限は厳しいです。
各パーツのサイズがどの程度まで対応なのかは、各PCケースの仕様表に記載されています。
ストレージ
PCケースに搭載できるストレージの数もPCケースを選ぶうえで重要な要素です。ただ、昨今、M.2 SSDの普及のおかげで、昔ほどPCケースのストレージ搭載量に気を配る必要はなくなりました。
ただ、3.5インチのHDD、2.5インチのSSDを多く使いたい人は、PCケースのストレージ搭載量に注意が必要です。
引用:4000D Airflow Tempered Glass
ドライブベイがいくつあるのかは、各PCケースの仕様表に記載されています。
各ストレージの簡単な解説は下記記事を参考にしてみてください↓。
Type-Cポート搭載
裏表を気にせず利用できる「Type-C」形状のUSBコネクタ。近年利用者はますます増えています。それを考慮してか、フロントポートにType-Cを搭載するPCケースも徐々に増えています。
ただ、まだまだType-Cを搭載するPCケースが少ないのも事実です。フロントポートにType-Cが絶対に欲しいのなら、そのPCケースが対応しているのかどうか、必ずチェックすることをおすすめします。
フロントポートに「Type-C」ポートがあるかどうかは仕様表に記載されています。
冷却性能
性能の高い、CPUやビデオカードは発熱が大きいのでしっかり冷やす必要があるので、PCケースの冷却性能が重要となります。冷却性能の高いPCケースは、以下のような特徴を持っています。
- PCケースのパネルがメッシュ構造
- PCケースファンを多く搭載可能
- 18cm角、20cm径といった大型PCケースファンを搭載可能
デザイン
人によってはPCケースを選ぶ際で最も重要な要素になるのがPCケースのデザインです。デザインに関しては人によって好き嫌いがあるので、はっきりとしたアドバイスができません。
ただ、見た目をゲーマー向けな派手な感じにしたい場合は、PCケース内部が外から見れるように、サイドパネルがガラスやアクリルになっているタイプを選ぶことをおすすめします。
また、アドレサブルLED対応のPCケースファンが初めから装着済みのタイプや、複数のLEDパーツを制御できる「LEDハブ」を搭載しているタイプもおすすめです。
静音性
CPUやビデオカードの発熱がおとなしい場合、静音性を重視しているPCケースがおすすめです。
静音性を重視しているPCケースの大半は、サイドパネルがガラスやアクリルのタイプではないので、デザインは地味です。ただ、サイドパネルに遮音材が敷き詰められているので、静音性が高くなっています。
まとめ
自分に合ったPCケースを探すのは本当に難しいです。
ただ、最も重要なポイントは、PCケースの中に納まるパーツのサイズです。このパーツがPCケースに収まらない時点で、事実上そのPCケースを使うことはできないからです。
PCケースだけを見るのではなく、どんなパーツを使うのか、PCケースを購入する前に、改めて見直すことをおすすめします。
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