昨今、4K解像度のPCモニターは手に届きやすい価格になり、またGPUの性能も昔に比べると格段に上がっているので、4K解像度でのゲームも昔に比べれば多少ハードルは低くなっています。
そこで今回は、4K解像度のゲームをプレーするのに、必要なグラボについて改めて掘り下げていこうと思います。
なお、目標とする平均フレームレートですが、4K144fpsは負荷が重すぎて現実的ではないので、今回は4K60fpsを目標とするスペックを想定します。
超重量級ゲームを4K60fpsでプレーできるのはRTX 4080
「4K60fpsでゲームをプレーするのに最適なグラボとかは何か?」
この質問にはっきりとした答えを出すのは難しいです。というのもゲームは軽量級なものから重量級なものまで、多種多様だからです。
例えば、軽量級のゲームで4K60fpsを実現するには、ミドルクラス帯のビデオカードでも十分ですが、重量級のゲームではハイエンド帯のビデオカードが必要になってきます。
ただ、近年、DLSSなどアップスケーリング技術が発展しており、ミドルクラスのビデオカードでもアップスケーリングを活用することで、4K60fpsでゲームをプレーすることも十分可能になっています。
このままでは埒が明かないので、現在最高クラスに負荷が重い、超重量級ゲームの「Cyber Punk 2077」のベンチマークを使用し、4K60fpsでゲームをプレーできるグラボを探りたいと思います。
設定は4K解像度、ウルトラ設定、アップスケーリングなしです。
早速結論を言いますが、この設定で4K60fpsを達成できるビデオカードは、「RTX 4080」になります。
実際に、RTX 4080+Core i7-13700KF搭載のレノボのゲーミングPC、「Legion Tower 7i Gen 8」の「Cyber Punk 2077」のゲーミングパフォーマンスを見てみます。
フルHD、WQHDでは余裕ですが、4K解像度ではギリギリ平均fpsは60を超えました。
おそらく、RTX 4080の一つ下位のモデル、RTX 4070 Tiでは、RTX 4080との性能差を考えると、平均60fpsにはまず届かないと思われます。
ちなみに「Cyber Punk 2077」以外のゲームベンチマークは下記の通りです。
RTX 4080は「Cyber Punk 2077」を4K60FPSでプレーできる実力があるので、当然他のゲームでは余裕もってプレーできます。
ゲームによっては設定を下げることによって、4K144fpsを狙える実力があります。
おすすめのRTX 4080搭載ゲーミングPC
BTO各社、RTX 4080搭載ゲーミングPCをセール対象とすることが少ないです。現状ではおすすめできるのは、ツクモのこのモデルしかない状態です。
まとめ
昨今、DLSSなどのアップスケーリングが普及してきたことにより、4K60fpsでゲームをプレーすることが身近になってきました。
ただ、未だにアーマードコア6のように、アップスケーリングを導入していないゲームも一部存在します。
その場合、純粋にGPUの性能がモノを言うので、それを考えるとやはり、アップスケーリングなしで4K60fpsでのゲームプレーを考えるとRTX 4080を選んだ方が無難かと思われます。