サリダチェア YL9Gをレビュー!イトーキの良い意味で地味なゲーミングチェア。組み立て方も解説
YL9はオフィス家具大手メーカーのイトーキから販売されているオフィスチェアです。
今回、YL9のゲーミングモデル、YL9Gを購入したのでレビューと、組み立て方を解説したいと思います。
YL9Gの仕様
サイズ | W670mm×D705mm×H1130mm(SH:435~525mm) |
製品重量 | 22.5kg |
材質 | 背/エラストマー樹脂 座/布地張り(ポリエステル100%) 脚/ガラス繊維強化ナイロン ナイロンキャスター |
機能備考 | 体重感応式シンクロロッキング ヘッドレスト付(高さ、角度調節可) 座面奥行調整機能(5段階 最大5cm) 背ロッキング固定(4段階:初期値110度・115度・123度・131度) 樹脂脚・座面柔らかめ 肘は上下・前後・左右の調整機能 |
カラー | ブラック×グレーライン ホワイト ブラック |
保証 | 最大3年 |
YL9Gを購入した理由
今まで使っていたのがDKRACERのゲーミングチェアでした。かれこれ使って5年くらいになりますが、かなり不満がありました。
最初の不満は、クッションです。クッションの厚みが薄いせいで、座面が固く、座った時にお尻が常に痛かったです。
2番目の不満は肘当てです。肘当てが狭く、腕を置きづらかったです。また、調整も上下方向のみで細かな調整ができないのも不満でした。
3番目の不満はランバーサポートです。このランバーサポートが腰を押し出す感じになるのですが、正直苦手でした。腰痛持ちなので常に腰を刺激しているような感じだったからです。また、経年劣化によりゴムが伸び、ランバーサポートを正しい位置にセッティングできないことも不満でした。
4番目の不満はヘッドレストです。ヘッドレストの調整が一切できないので、自分の頭の位置とずれることが不満でした。
5番目の不満はデザインです。デザインが派手で自分の部屋から完全に浮いた存在になっていることが不満でした。
そこで新たな椅子探しをすることになるのですが、その際、下記のような条件を設けました。
- クッションの厚みがそこそこある
- 肘当てが広く、細かな調整が可能
- ランバーサポートなし
- ヘッドレストは細かな調整が可能
- デザインが地味
- 価格は5万円以下
これらの条件に合致したのが、今回レビューするYL9Gになります。
オフィスチェアのYL9のゲーミングチェア版として誕生したのがYL9Gになります。YL9の基本性能はそのままに、座面が改良され、また肘の高機能化に対応しました。
YL9Gの組み立て方
内容物一覧
YL9Gの箱です。かなり巨大です。
内容物一覧です。内容物は下記になります。
- 座のパーツ×1
- アジャスタブル肘パーツ×2
- 背パーツ×1
- ヘッドレストパーツ×1
- 支柱パーツ×1
- 脚パーツ×1
- ネジ
- マニュアル
座のパーツです。
可動肘パーツ×2です。
背パーツです。
ヘッドレストパーツです。
支柱パーツです。
脚パーツです。
ネジです。ネジは、背部取り付け用、肘取り付け用、ヘッドレスト取り付け用の3種類あります。また、六角レンチもあります。
マニュアルです。
用意するもの
用意するものはプラスドライバーのみです。できれば電動ドライバーがあれば、取り付け作業はよりやりやすくなります。おすすめの電動ドライバーはベッセルの220USB-1です。
組み立て手順
ここからは実際にYL9Gを組み立てていきます。
各パーツ結構な重量がありますので、力に自信がない方は2人以上で組み立てをおこなったほうがいいです。
座パーツを台の上にのせます。
座パーツに背パーツを取り付けます。その際、付属の六角レンチでネジを3か所しっかりと固定します。
個人的にこの作業が一番大変でした。背パーツのフラップカバーを45度持ち上げつつ、プラスチックカバーと金属プレートの僅かな隙間に差し込む必要があるからです。
可動肘パーツを左右2か所取り付けます。電動ドライバー等でネジを左右のパーツ合わせて6か所しっかりと固定します。
脚パーツに支柱を取り付け、その支柱の上に座パーツをのせます。
座、支柱、脚部をしっかりと勘合するために、実際に何度か腰をおろして座ります。
ヘッドレストをネジでしっかり固定します。
これで組み立ては完了です。
YL9Gの外観
全体的にデザインは地味です。真ん中の赤いパーツが良いアクセントとなっており、若干ながらゲーミング要素を感じます。
YL9Gの機能
ここからはYL9Gの各機能を解説します。
エラストマー樹脂製の背もたれ
YL9Gの背もたれは非常に特徴的です。これはエラストマー樹脂製となっており、適度な柔軟性があります。穴だらけなので通気性もよく、背中の蒸れを防止します。
上部の網目が大きくなっているので柔軟性があります。逆に下部は網目が小さくなっており、固くなっています。
下部の固い箇所がちょうど腰に当たるので、ランバーサポートほどではないですが、ある程度腰を支えてくれます。
自動調整ロッキング
体重を感知し、自動でリクライニングが調整される、「重感応式シンクロロッキング」が採用されています。レバー操作など一切不要で、リクライニング可能です。
ロッキングの角度は4段階(初期値110度・115度・123度・131度)あり、それぞれの角度で固定できます。
ロッキングはある程度の力が必要なので、簡単にリクライニングできないようになっています。そのため、自分はロック機構を全く使っていません。
座面の奥行調整機能
座面を前後にスライドして奥行の調整が可能です。自分の姿勢に合わせて、座面を前後にスライドできるので、楽な姿勢をとることができます。
前後、最大5段階、最大5cmの調整が可能です。
柔らかい座クッション
クッションの厚みは必要十分です。ノーマルモデルのYL9よりも厚く、柔らかいらしいです。
クッションは柔らかすぎず、固すぎない絶妙な塩梅だと感じました。10万円のオカムラのシルフィーよりは確実に固いですが、自分が今まで使っていたゲーミングチェアと比べると、はるかに柔らかいです。
長時間座っていて、お尻が痛いと感じたことは今のところないです。
高機能で幅の広い可動肘
可動肘ということもあり、高さ・前後・左右の調整機能に対応しています。いわゆる4Dアームになっています。
肘の外側のボタンを上方向に押し上げた状態で、肘の高さを調節します。高さ調整は11段階あります。
肘の内側のボタンを押し込んだ状態で、肘の前後、左右、角度を調節します。
肘の感触は全体的に固いですが、指で押し込むとへこむので、若干の柔らかさはあります。
肘の自由度が高いので、キーボード操作が自然な姿勢で操作できるようになりました。
高機能ヘッドレスト
ヘッドレストは高さ、角度の調整が可能です。高さ調整は7段階あります。
ヘッドレストも背もたれと同じ、エラストマー樹脂製となっています。しっかり頭を支えてくれますが、少し固い印象があります。
YL9Gの良かったところ、悪かったところ
まとめ
YL9Gはまさに自分が求めている条件に合致する椅子でした。実際に使ってみて本当に買ってよかったと思っています。
デザインが地味、ある程度の機能性を求めているゲーミングチェアを探しているのなら、YL9Gを候補に入れてもいいのではないでしょうか?
動画はこちら↓。