Razer BlackShark V2をレビュー!付け心地が良く、軽いゲーミングヘッドセット
ゲーミングヘッドセットは締め付けが強く、重量感があるタイプが多いため、自分に合うものがなかなか見つからなく、あまり良いイメージを持っていませんでした。
しかし今回、Razer BlackShark V2を購入してしばらく使ったのですが、今まで自分が抱いてたゲーミングヘッドセットに対するネガティブなイメージが、良い意味で大きく覆りました。
今回はRazerのゲーミングヘッドセット、BlackShark V2をレビューしたいと思います。
今までゲーミングヘッドセットを購入してきて、あまり良い思い出はなかったですが、このBlackShark V2、久々に良いゲーミングヘッドセットに出会えたな~と感じました。
Razer BlackShark V2とは
Eスポーツを意識しており、「高品質の音質」、「クリアなマイク」、「優れた遮音性」、「付け心地の良さ」という4つの特徴を兼ね備えているゲーミングヘッドセットです。
特徴その① TRIFORCE チタン 50MM ドライバー
低音、中音、高音が個別にチューニングされているため、1つのドライバーなのに、まるで3つのドライバーから構成されているかのような感覚を味わえます。さらにチタンコートのダイヤフラムを備えているため、音質が明瞭です。
特徴その② HYPERCLEAR カーディオイドマイク
最適化されているマイクハウジングを備えているので、ボイスがよりクリアに伝達可能です。
さらにUSBサウンドカードを通せば、Razer Synapseで、マイクブースト、ボイスゲート、ボリュームの正規化、マイクイコライザー、アンビエントノイズリダクションといった機能が使えるようになります。
特徴その③ 高度パッシブノイズキャンセリング
密閉型のイヤーカップが耳を完全に覆うので、雑音を遮断します。
特徴その④ FLOWKNIT 製メモリーフォームイヤークッション
イヤーパッドの素材は通気性が高いものを使用しており、汗や肌の接触によるムレを最小限に抑えます。また、柔らかい素材を採用していることもあって、ヘッドセットの締め付けによる痛みを大幅に軽減できます。
Razer BlackShark V2の仕様
ヘッドホン | 周波数特性 | 12 Hz ~ 28 KHz |
インピーダンス | 32 Ω @ 1 KHz | |
感度 (1kHz) | 100dBSPL/mW、1KHz | |
ドライバー | カスタムダイナミック 50mm ドライバー | |
イヤーカップ内径 | 65 x 40 mm / 2.56in x 1.57in | |
接続タイプ | 3.5mm | |
ケーブル長 | 1.8 m / 5.91 ft. | |
概算重量 | 262g / 0.6lbs | |
楕円形イヤークッション | 通気性に優れたメモリーフォームクッション | |
マイク | 周波数特性 | 100Hz-10KHz |
S/N 比 | 60dB | |
感度 | 42dB V/Pa、1KHz | |
集音パターン | 単一指向性 |
Razer BlackShark V2の開封、同梱物一覧
メッセージカードです。商品を買ってくれてありがとう的なことが書かれています。
Razer BlackShark V2の外観チェック
イヤーカップ
イヤーパッド
ヘッドバンド
調整
2本の針金にぶら下がっているイヤーカップを上下にずらして調整します。一見耐久性に不安があるのではと思いましたが、触ったところ、それなりに頑丈でした。
最大まで伸ばすとかなり広がるので、頭の大きな人でも問題なく装着できると思います。
ケーブル
マイク
USBサウンドカード
USBサウンドカードをつけると、Razer Synapseを通して様々な機能が使えるようになります。
重量
マイクを外した状態だと重量は254gで、マイクをつけた状態だと、重量は266gでした。
マネキンにつけた状態
Razer Synapseの設定について
Razer BlackShark V2も付属のUSBサウンドカードを使えば、Razer Synapseを使えるようになり、各種設定や特定の機能が使えるようになります。
設定項目は「サウンド」、「ミキサー」、「強化」、「マイク」の4種類です。
サウンド
サウンドで設定できる項目は少ないです。音量を調節したり、ミュートが可能です。
ミキサー
ミキサーではサラウンドのTHX SPATIAL AUDIOの設定が行えます。特に便利なのは各ゲームごとに、THX SPATIAL AUDIOのオン、オフの設定ができるところです。
例えば、サラウンドがいらない格闘ゲームではステレオモードに、FPSゲームではTHX SPATIAL AUDIOはオンに、というような使い分けが可能です。
強化
音の聞こえ方を調節できます。特に重要なのがイコライザーです。プリセットがいくつか用意されていますが、カスタマイズもできますので、自分好みに調整が可能です。
マイク
マイク音質の設定できます。マイク専用のイコライザーも用意されています。サイドトーンもあるので、自分の声を聴きながら、マイクの設定が可能です。
Razer BlackShark V2の良かったところ
音質に癖がなく、聞き取りやすい
引用:https://www2.razer.com/jp-jp/technology/razer-triforce-drivers
迫力を出すためなのか、低音を必要以上に強調しているゲーミングヘッドセットが多い中、BlackShark V2の音はバランスが良いです。
低音が強調されることなく、素直に聞き取りやすいと感じました。強いて言うなら高音が少し刺さる程度です。
音に癖がないので、ゲームの音に集中でき、足音、銃声などの環境音も聞き取りやすいです。
付け心地が良い
イヤーパッドが柔らかい素材なのと、締め付けがあまり強くないので、付け心地が良いです。眼鏡をつけた状態でもあまり痛みを感じません。
軽い
300g超えが多いゲーミングヘッドセットが多い中、BlackShark V2の重量はわずか266gです。しかもマイクを外せば、254gになります。
Razer BlackShark V2の悪かったところ
USBサウンドカードは人によっては必要ない
Razer BlackShark V2はサウンドカードが付属しています。
ただ自分の場合、STRIX RAID DLXというサウンドカードをもっていたので、USBサウンドカードの必要性をあまり感じませんでした。STRIX RAID DLXを通した方が音質は良かったからです。
たしかにUSBサウンドカードを使えば、THX SPATIAL AUDIOが使えるようになりますが、正直自分が普段使っているDolby atomosと比較しても、大して大きな違いを感じることはできませんでした。
※サラウンドの感じ方は個人差がありますので、自分の感想は参考程度にとどめておいてください。
もちろん、サウンドカードやアンプがない場合や、サラウンドソフトを持っていない場合、このサウンドカードの存在はありがたいと感じると思います。
マイク音質は可もなく不可もなく
マイク音質はそこそこです。マイク音質が優れていると言われている、ゼンハイザーの製品(自分が所有しているGAME ZEROなど)と比べたらワンランク落ちる感じはします。
ただ、コミュニケーションが不可能なほどの音質というわけではないです。十分コミュニケーション可能なマイク音質は確保されていると思います。
付属のUSBサウンドカードと接続した状態でマイク音声を収録しています。↓
耐久性に不安
軽量化を実現するために、調整機構にはりがねを採用しています。そのおかげで軽量化は実現できていますが、他のゲーミングヘッドセットと比べると耐久性に若干の不安を感じます。
ただ思ったよりは頑丈なので、ちょっとやそっとのことでは壊れないと思います。しかし、例えば寝転んで使用して、誤って体で押しつぶしたりしたら、はりがね部分が歪む可能性は高いです。
すこし扱いには気を使った方がいいかもしれません。
まとめ
BlackShark V2は音質も癖もなく、しかも軽く、付け心地も良いという、まさに自分が求めていたゲーミングヘッドセットでした。価格も1万円代前半と買いやすいのも魅力です。
ゲーミングヘッドセット選びに迷ったら、まずはBlackShark V2を候補に入れてみてはいかがでしょうか?
コメント