ALIENWARE M15 R3をレビュー。薄型、軽量、ハイスペックなゲーミングノートPC
ALIENWARE M15 R3は薄型、軽量でありながらハイスペックを実現したデルのゲーミングノートPCです。
今回紹介するモデルはCorei7とRTX2080SUPERを搭載したものになります。
詳しくレビューしていきたいと思います。
デルアンバサダープログラムのモニターに参加しています。メーカー様から本商品を貸与していただき、記事を作成しています。
動画はこちら↓。
ALIENWARE M15 R3とは
15インチですが、重量2.5kg、薄さ22mm以下というスリムボディでありながら、ハイスペックな性能を兼ね備えているのが最大の特徴です。
また、多彩なオプションを選択可能な点も特徴の1つです。メモリーやストレージの容量など、自分好みのスペックを選ぶことが出来ます。
ALIENWARE M15 R3(今回レビューするモデル)のスペック
プロセッサー | 第10世代インテル core i7-10750H (6コア12スレッド、定格2.6 GHz/ブースト時5.1 Ghz、12MBキャッシュ) |
OS | Windows 10 HOME 64ビット |
メモリー | 32GB(16GB ×2、DDR4 2,666MHz) |
ハードドライブ | 256GB(PCIe M.2 SSD) |
ビデオカード | RTX 2080 SUPER with Max-Q Design |
ディスプレイ | 15.6インチ(フルHD、144Hz) |
本体サイズ | 高さ:18.39mm~20.5mm 幅 :360.3mm 奥行:276.32mm |
重量 | 約2.11kg~2.5kg |
ALIENWARE M15 R3の開封、同梱物一覧
ALIENWARE M15 R3は、パッケージからして豪華な感じが伝わってきます。ALIENWAREブランドお馴染みの宇宙人ロゴが映えます。
ただ、厚みはだいぶ抑えられています。ガバンの中に入れる際は、そこまで邪魔にならないと思います。
ALIENWARE M15 R3の外観
ALIENWARE M15 R3の天板です。中央にはエイリアンウェアブランドを代表する宇宙人ロゴ、右下には型番の15という文字があります。
色はルナホワイトです。汚れや指紋がつきにくい表面コーティングによって、色の変色を抑えられます。
ウーファーとツイーターの4ウェイステレオスピーカーです。正面の左右の両端に2つついています。
ALIENWARE M15 R3のキーボード
ALIENWARE M15 R3のディスプレイ
ALIENWARE M15 R3は、15.6インチに解像度、フルHD(1980×1080)のディスプレイが搭載されています。
リフレッシュレートは144 Hz、72 % NTSC色域、800:1のコントラスト比、300nitsの輝度、7msの応答時間を実現しています。
斜めからディスプレイを覗き込んでみました。色の変化は少なく、視野角は十分広いと感じました。
左右のベゼルはわずか5.6mmで、いわゆるナローベゼルとなっています。
UFO Test Ghostinでリフレッシュレートを計測したところ、144hzで動作していることを確認しました。
Alienware Command Center
ALIENWARE M15 R3にはAlienware Command Centerという、ゲームに関する様々な設定ができる、総合管理アプリケーションがあります。
Alienware Command Centerには、「ホーム」、「ライブラリ」、「FX」、「フュージョン」の4つのモードから構成されています。
ホーム
ライブラリ
ライブラリです。インストールしたゲームが一覧で表示されます。ここからゲームの起動や設定の変更が行えます。
FX
本体のライティングを変更できます。またALIENWAREブランドの一部の周辺機器のライティングも変更できます。
フュージョン
CPUのクロック数や電圧の調整、GPUのモニタリング、サウンドの設定などが行えます。
ALIENWARE M15 R3のライティング
ALIENWARE M15 R3のライティングの設定ができる箇所は、電源スイッチ、天板の宇宙人ロゴ、背面、キーボードの4か所です。
電源スイッチのライティング
天板の宇宙人ロゴのライティング
背面のライティング
キーボードのライティング
キーボードのライティングは色だけでなく、発光パターンも細かく変更できます。
発光パターンは「Morph」、「Pulse」、「Color」、「Breathing」、「Spectrum」、「Rainbow Wave」、「Static Default Blue」の7種類あります。
Morph
Pulse
Color
Breathing
Spectrum
Rainbow Wave
Static Default Blue
ALIENWARE M15 R3のパフォーマンス
自分のゲーミングPCと比較して、ALIENWARE M15 R3がどれくらいのパフォーマンスがあるのか調べてみたいと思います。
自分のゲーミングPCのスペックは下記の通りです。
CPU | core i5 8400 |
マザーボード | Z370 GAMING PLUS |
メモリ | DDR4-3200 8G×2(KD48GU880-32A160U) |
グラフィックボード | RTX3060(Colorful RTX 3060 NB 12G) |
SSD | NVMe 240G(CRAS C700 M.2)※OS用 |
電源ユニット | 750W(V750 Semi-Modular RS750-AMAAG1-JP) |
OS | Windows 10 Home |
ドライバ | 461.72 |
ディスプレイ | 3840 x 2160@60 Hz(BenQ EW2780U) |
core i5 8400はインテル第8世代のCPUで今となってはそこまでハイエンドなCPUでもないです。また、グラフィックボードもRTX3060と、RTXシリーズの下位モデルです。
一見すると、ALIENWARE M15 R3が圧勝しそうですが、搭載されているCPU、GPUはあくまでもモバイル専用のものでデスクトップPCに積まれているものに比べれば、性能は落とされています。
意外といい勝負をするかもしれません。
Cinebench
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
Cinebench R15(マルチ) | 1154 | 863 |
Cinebench R15(シングル) | 176 | 158 |
Cinebench R20(マルチ) | 2647 | 2172 |
Cinebench R20(シングル) | 431 | 395 |
Cinebench R23(マルチ) | 6888 | 5599 |
Cinebench R23(シングル) | 1087 | 1017 |
CinebenchはCPUの性能を検証するベンチマークソフトです。1コアのみを使用シングルコア
とすべてのコアを使用するマルチコアの2つのテストを使用します。
結果はすべての項目でALIENWARE M15 R3が勝ちました。特にマルチコアでは大きく差がつきました。
core i7-10750Hは6コア12スレッドに対して、corei5 8400は6コア6スレッドです。その差がスコアとして表れたと思います。
3DMARK Time Spy
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
Time Spy score | 8257 | 7955 |
Graphics score | 8931 | 8765 |
CPU score | 5785 | 5222 |
3DMARKは3D性能を計測するベンチマークソフトです。いくつか種類があるのですが、今回はDirectX 12世代の「Time Spy」を選びました。
スコアですが、Cinebenchほど大きな差がなく、若干ALIENWARE M15 R3が上回りました。
PCMARK 10
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
SCORE | 5746 | 5475 |
PCMARK 10はアプリケーションの起動、web会議、Microsoft Officeなど、PCの総合的なパフォーマンスを計測するベンチマークソフトです。
ここでも若干ですが、ALIENWARE M15 R3が上回りました。
FF15ベンチマーク※フルHD、最高設定
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
SCORE | 8130 | 8624 |
FF15ベンチマークは、スクウェア・エニックスのRPG、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」が快適にプレーできるかを判定してくれるベンチマークソフトです。
グラフィックの負荷が大きいタイトルです。スコアですが、自分のゲーミングPCが若干、上回りました。
FF14ベンチマーク※フルHD、最高設定
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
SCORE | 15138 | 16377 |
FF14ベンチマークは、スクウェア・エニックスのオンラインRPG、「ファイナルファンタジーXIV」の最新拡張パックが快適にプレーできるかどうか判定してくれるソフトです。
フルHD、最高設定で計測しました。スコアですが、自分のゲーミングPCが若干、上回りました。
ドラクエ10ベンチマーク※フルHD、最高設定
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
SCORE | 18981 | 19332 |
ドラクエ10ベンチマークは、スクウェア・エニックスのオンラインRPG「ドラゴンクエストX」が快適にプレーできるかを判定してくれるベンチマークソフトです。
グラフィックの負荷が低いタイトルです。スコアですが、自分のゲーミングPCが若干、上回りました。
Apex Legends(演習場)※フルHD、最高設定
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
平均フレームレート | 平均fps:188 | 平均fps:196 |
バトルロイヤルのApex Legendsをプレーして、平均fpsを計測しました。計測場所は負荷が軽い、演習場を選びました。
平均fpsですが、自分のゲーミングPCが若干、上回りました。
フォートナイト(クリエイティブ島)※フルHD、最高設定
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
平均フレームレート | 平均fps:159 | 平均fps:167 |
バトルロイヤルのフォートナイトをプレーして、平均fpsを計測しました。計測場所は負荷が軽いクリエイティブ島を選びました。
平均fpsですが、自分のゲーミングPCが若干、上回りました。
リアルタイムレイトレーシング、DLSS性能を検証
ALIENWARE M15 R3 | (core i5 8400、RTX3060) | 自分のゲーミングPC|
Bright Memory: Infinite ベンチマーク | fps:71 | fps:80 |
V-Ray GPU RTX | 543 | 812 |
ALENWAEW M15 R3のグラフィックカードはRTXシリーズなので、リアルタイムレイトレーシング、DLSSといったNvidiaの最新技術が使えます。
今回はBright Memory: Infinite ベンチマークと、V-Ray GPU RTXを使って、リアルタイムレイトレーシング、DLSSの性能を検証します。
Bright Memory: Infinite ベンチマークの設定は、解像度はフルHD、リアルタイムレイトレーシングはHigh、DLSSはPerformanceに設定しました。
結果は両方のテストにおいて、自分のゲーミングPCが上回りました。RTX3060は下位モデルですが、GPUコアが前世代より進化しており、その差が表れたのだと思います。
ALIENWARE M15 R3のストレージ性能
ALIENWARE M15 R3に搭載されているストレージは256GBで、Western Digital社のPC SN530のNvme SSDです。ベンチマークでは、読み込みが2337 MB/s、書き込みが977 Mb/sでした。
電源投入からデスクトップ画面が表示されるまでの時間やゲームのロード時間など、特に不満に思うところはなく、体感では十分早いと感じました。
ALIENWARE M15 R3の消費電力
ALIENWARE M15 R3のアイドル時の消費電力は50W前後でした。一方、高負荷時の消費電力は、180W前後でした。高負荷時の消費電力は、FF15ベンチマーク実行時に計測したものです。
ALIENWARE M15 R3のCPU温度
ALIENWARE M15 R3のアイドル時のCPU温度は70度~80度を推移していました。一方、高負荷時のCPU温度は90度以上まで上がり、一部のコアは100度まで到達していました。
高負荷時のCPU温度は、FF15ベンチマーク実行時に計測したものです。
アイドル時に比べるとクロックが下がっていました。おそらくサーマルスロットリングが発生したのだと思います。
またCPUの温度が高くなるにつれて、キーボードも温かくなります。ものすごい熱いというわけではないですが、少し気になります。
ALIENWARE M15 R3の騒音
ALIENWARE M15 R3のアイドル時の騒音は40db前半で、ほぼ無音でした。一方高負荷時の騒音は50db後半まで達しました。お世辞にも静かとは言えるレベルではありませんでした。
まとめ
今回、1か月以上、ALIENWARE M15 R3を借りて実際使用しましたが、この薄さ、軽量でよくぞここまでのパフォーマンスが出せたなと素直に驚きました。
自分のゲーミング用のデスクトップPCとほぼ同じくらいの性能を、このコンパクトな筐体で実現しているからです。
ゲーミングノートPCの購入候補として考えた場合ALIENWARE M15 R3は、悪くない選択肢だと素直に思いました。
コメント