PB TAILS「CRUSH Metal Silver Ghost」をレビュー!ホールエフェクトジョイスティックとトリガー搭載のフルメタルボディのゲームパッド
PB TAILSの「CRUSH Metal Silver Ghost」は、美しいフルメタルボディで外観が優れているだけでなく、ホールエフェクトジョイスティックとトリガー搭載と、基本スペックも優れているゲームパッドです。
今回の記事では「CRUSH Metal Silver Ghost」を実際に使用し、その感想を交えながら詳しくレビューしていきます。
本記事はアーキサイト株式会社より製品を提供していただき、記事を作成しています。
CRUSH Metal Silver Ghostの仕様
商品名 | CRUSH Silver Ghost |
---|---|
互換性 | PC、Steam、Switch、Android、iOS、Raspberry Piなど ※※PlaystationやXboxシリーズでは使用不可 |
接続 | Bluetooth 5.0 / 有線接続 |
対応モード | X-INPUT/ D-INPUT |
本体重量 | 約 348g |
本体サイズ(縦×横×高さ) | 約 103×156×95mm |
I/Oポート | USB-Type C |
バッテリー寿命 | 最大10時間(リチウムイオンバッテリー容量:860mAh) |
ジャイロ | 6軸ジャイロセンサー |
センサー | 加速度センサー |
ポーリングレート | 500Hz(Bluetooth接続時) |
付属品 | USB Type-C to Type-A充電用ケーブル、収納ケース、交換用スティック×2、ふきとりクロス |
保証期間 | 1年間 |
参考価格 ※2024/11月時点 | 11,458円 |
CRUSH Metal Silver Ghostのパッケージ内容について
「CRUSH Metal Silver Ghost」のパッケージです。
同梱物は以下の通りです。
・ゲームパッド×1
・収納ケース×1
・USB Type-C to Type-A充電用ケーブル×1
・交換用スティック大×2
・拭き取り用クロス×1
・取扱い説明書×1
USB Type-C to Type-A充電用ケーブルです。長さは約1mほどあります。
交換用のスティックです。2個付属するので、左右のスティックを同時に交換可能です。
拭き取り用のクロスです。フルメタルボディなので指紋が付きやすいので、重宝します。
収納ケースです。
ゲームパッドだけでなく、付属品の交換用スティック、充電用ケーブルも収納可能です。
CRUSH Metal Silver Ghostの外観をチェック
本体だけでなく、ジョイスティック、十字キー、ボタンなど、あらゆるパーツがメタル製なので存在感が凄いです。
パットの下部です。REBライティングが埋められており、光ります。
パッドの上部には、R2ボタン、R1ボタン、L2ボタン、L1ボタン、中央部に、USB-Type Cポート、モードセレクタースイッチとペアリングボタンが配置されています。
背面には何もありません。
グリップ部分は手で握りやすい形状をしています。
カバーは取り外し可能なので、メンテナンスは容易です。掃除しにくいジョイスティック周りも簡単に掃除できます。
重さは実測で352gでした。フルメタルボディということで、ゲームパッドとしては重めの部類に入ります。
CRUSH Metal Silver Ghostのインターフェースをチェック
ホールエフェクト式ジョイスティック
左右のジョイスティックには、ホールエフェクト式のセンサーが採用されており、アナログスティックの難敵、ドリフト現象(無操作状態なのに一定方向に入力されてしまう)を防止します。
物理的な接点がないので、摩耗や劣化に強く、耐久性にも優れています。
一般的なアナログスティックは、物理的な接点に基づいて位置測定をしています。一方、ホールエフェクトセンサー対応のスティックは、ローレンツ力によって発生する電位差を位置測定に用いています。それによって物理的な接点が不要になります。
ジョイスティックは脱着が可能です。上方向に引っ張れば簡単に外れます。
付属のゴム製のジョイスティックに交換可能です。
ジョイスティックはK-SILVER製のものが採用されています。GameSir T4 Kaleidなど、他の製品でも採用例が多く、信頼性が高いです。
十字キー
十字キーは、PS5のコントローラーのような分離型ではなく、Nintendo Switch Proコントローラーのように一体型となっています。
感触としては少し固めですが、その分、押した感覚も確かな入力を感じます。
ボタン
ボタンには、XYABと表記されています。いわゆる、XBOXパッド準拠となっています。
トリガー
トリガーには、ジョイスティックと同じく、ホールエフェクト式のセンサーを採用しています。
適度な反発感があり、違和感なく操作できます。
その他ボタン
パッド中央には下記のように各種機能が割り当てられたボタンが配置されています。
・❶スクリーンショットボタン
・❷ホームボタン
・❸Tボタン
・❹ーボタン
・❺+ボタン
パッド上部中央部分には、モードセレクタースイッチとペアリングボタンがあります。ペアリングボタンはBluetooth接続する際に使用しますが、ゲームパッドの電源をオフする際にも使用します。
CRUSH Metal Silver Ghostのライティングについて
RGBライティングシステムを搭載しており、ホームボタン、ボタン、パッド下部が光ります。
CRUSH Metal Silver Ghostには専用ソフトがないので、RGBライティングの設定はパッド本体からおこないます。
コマンドは下記の通りです。
- ホームボタン・ABXYボタンのライティング:Tボタンを押しながら右スティックを操作
- パッド下部のライティング:Tボタンを押しながら左スティックを操作
- デフォルトカラーのライティング:Tボタンを押しながら十字キーを操作
- 明るさの調整:Tボタンを押しながら「+」or「ー」を操作
ホームボタン・ABXYボタンのライティング
Tボタンを押しながら右スティックを操作すると、ホームボタン、ABXYボタンのライティングが変化します。
パッド下部のライティング
Tボタンを押しながら左スティックを操作すると、パッド下部のライティングが変化します。
デフォルトカラーのライティング
Tボタンを押しながら十字キーを操作すると、あらかじめ設定されているデフォルトカラーに設定できます。ABXYボタンがそれぞれ異なる色に設定されます。
明るさの調整
Tボタンを押しながら「+」or「ー」を操作すると、ライティングの明るさを調整できます。
CRUSH Metal Silver Ghostの接続方法について
CRUSH Metal Silver Ghostの接続方法は有線接続と無線接続(Bluetooth)2種類あります。
有線接続の場合
有線接続の場合は、付属のUSBケーブルをUSB-Type Cポートに接続するだけです。なお、有線接続すると充電も開始されます。
無線接続の場合
無線接続する場合、まず最初に、モードセレクタースイッチを切り替えます。
PCと接続する場合はXを、Nintend Switchに接続する場合はSに切り替えます。ここではPCと接続するので、Xに切り替えています。
ペアリングボタンを3秒長押しします。パッド下部のライティングが点滅します。この状態になるとペアリングモードになります。
Windows 11の場合、設定→Bluetoothとデバイス→デバイスの追加から、Xbox Wireless Controllerを選んで接続します。
接続に成功すると、Xbox Wireless Controllerの欄に接続済みと表示されます。
CRUSH Metal Silver Ghostの性能をチェック
「CRUSH Metal Silver Ghost」のポーリングレートと、アナログスティックの精度を有線接続、無線(Bluetooth)接続の両方で確認します。
ポーリングレートをチェック
ポーリングレートの検証は「XInput Polling Rate Checker (v1.2.0.0)」を使用します。有線接続時のポーリングレートは「559Hz」、無線接続時は「102Hz」でした。
公式ではBluetooth接続時のポーリングレートは500Hzと記載がありましたが、自分の検証では100Hzとかなり控えめな結果となりました。
とはいえ、2.4Ghz接続のゲームパッドの「BIGBIG WON Gale Hall」でも無線接続時は120Hz前後だったので、Bluetooth接続時で102Hzなのはむしろ優秀な数値です。
ポーリングレートは1秒間に操作情報を送信する回数のことです。ポーリングレートの値が高いほど、より精度の高い操作が可能です。
アナログスティックの精度をチェック
続いて、アナログスティックの精度の検証は、「GAMEPAD TESTER」を使用します。エラー率は最大で1.6%でした。有線接続、無線(Bluetooth)接続時でエラー率に違いはほとんどありません。
左右のジョイスティックには、ホールエフェクト式のセンサーが採用されていることもあり、精度は非常に高いです。
参考までに有線のゲーミングパッド、LogicoolのF310でも検証してみました。ポーリングレートは171Hz、アナログスティックのエラー率は最大で20%でした。
CRUSH Metal Silver Ghostの操作性をチェック
親しみを感じる形状なので握ってみても、違和感を感じません。
繊細な操作が要求されるシューティングゲームをプレーしましたが、ボタンもジョイスティックも扱いやすく、何の違和感もなく操作できました。
また、Bluetooth接続時のポーリングレートは500Hz(実測だと100Hz)と高めなので、たとえワイヤレスだとしても目立った遅延はほとんど感じませんでした。
ガチ勢の方はBluetooth特有の遅延を感じるかと思いますが、自分のようなカジュアルプレーヤーには正直目立った遅延は感じませんでした。
Tボタンを押しながら任意のボタンを押すことで連射機能を有効にできます。ゲームによっては非常に強力な機能になります。
コントローラーの電源オフ時、Tボタンとホームボタンを同時に3秒押すことでキャリブレーションが可能です。
また、ファームウェアアップデートで、ジョイスティックのデットゾーンの設定も可能になりました。Tボタンと+ボタンおよび-ボタンを同時に3秒押すことで、デットゾーンの設定が変わります。
CRUSH Metal Silver Ghostのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
フルメタルボディで質感が高い ジョイスティックの精度が高い 操作性は良好 アナログスティックとトリガーにホールエフェクトセンサーを搭載 ゴム製のスティックが同梱 持ちやすい ジャイロ、モーションコントロールに対応 ゲームパッド単体で様々な設定が可能 振動機能が搭載 連射機能が搭載 RGBライティングに対応 カバーの取り外しが可能 遅延の少ないBluetooth 5.0に対応 収納ケースつき | 2.4Ghz接続に非対応 PlaystationやXboxに非対応 専用ソフトウェアがない |
まとめ
「CRUSH Metal Silver Ghost」はフルメタルボディということで質感は非常に高く、ある意味、飾っているだけで満足してしまうような、所有欲を満たせるゲームパッドです。
外見だけでなく、ホールエフェクト式ジョイスティックとトリガー搭載と、性能も十分高く、本格的なゲームも十分プレー可能です。
一般的なゲームパッドではなく、一風変わったゲームパッドを求めているのなら、「CRUSH Metal Silver Ghost」はおすすめできます。
コメント