AMDのCPUのRyzen 7 5700Xは、発売されてから1年以上経過しているにも関わらず、未だにBCNなどのランキングサイトで常に上位に位置しています。
今回はインテルのCore i7 12700と性能比較して、Ryzen 7 5700Xの人気が高い理由を探っていきます。
Ryzen 7 5700Xとは
Ryzen 7 5700Xは2022年4月15日に国内販売された、ZEN3アーキテクチャーを採用した8コア/16スレッドのCPUです。以前から販売されていたTDP105WのRyzen 7 5800Xを65Wに省電力化した、廉価版CPUといえる存在です。
Ryzen 7 5700X | Ryzen 7 5800X | |
---|---|---|
製造プロセス | TSMC 7nm FinFET | TSMC 7nm FinFET |
アーキテクチャー | ZEN3 | ZEN3 |
プラットフォーム | Socket AM4 | Socket AM4 |
コア数/スレッド数 | 8コア/16スレッド | 8コア/16スレッド |
L2キャッシュ | 4MB | 4MB |
L3キャッシュ | 32MB | 32MB |
ベースクロック | 3.40GHz | 3.80GHz |
ブーストクロック | 4.60GHz | 4.70GHz |
内臓GPU | なし | なし |
TDP | 65W | 105W |
PCI-Express | PCI-Express 4.0 | PCI-Express 4.0 |
対応メモリ | DDR4-3200 | DDR4-3200 |
参考価格 ※2023年10月24日現在 |
2万7,000円 | 3万1,000円 |
上記は、Ryzen 7 5700XとRyzen 7 5800Xの比較表です。
実際、Ryzen 7 5700XとRyzen 7 5800Xを比較すると、ベースクロック、ブーストクロックが異なってるくらいで、この両者に違いはほとんどありません。L3キャッシュの量やPCI-Expressなど、そのほかの仕様は全く同じです。
唯一明確に変わったといえるのは、TDPくらいです。
Ryzen 7 5700Xの対応プラットフォームはAM4なので、AMD500シリーズだけでなく、AMD 400/300シリーズの古いチップセットを搭載したマザーボードでも動作します。ただし、一部のマザーボードではBIOS更新は必要になるケースがあります。
Ryzen 7 5700Xを運用するのであれば、PCI-Express 4.0に対応しているX570、B550チップセットを搭載したマザーボードがおすすめです。
Ryzen 7 5700Xにはリテールクーラーが付属しません。それもあってか、パッケージの厚みは薄かったです。
Ryzen 7 5700XのパフォーマンスをCore i7-12700と比較
テスト機材構成
ここからはRyzen 7 5700Xのパフォーマンスを各種ベンチマークでチェックします。
検証で使用したマザーボードはB550チップセットを搭載している「ASUS PRIME B550M-A」、ビデオカードはNVIDIA RTX 4070を搭載したGAINWARD「GeForce RTX 4070 Ghost」です。
テスト機材構成 | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X / Core i7-12700 |
CPUクーラー | Deep Cool AK400 |
マザーボード | ASUS PRIME B550M-A / MSI PRO B660M-A DDR4 |
ビデオカード | GAINWARD「GeForce RTX 4070 Ghost」 |
メモリ | CT2K16G4DFRA32A(DDR4-3200/16GB×2) |
ストレージ | キオクシア EXCERIA G2 1TB |
電源ユニット | 玄人志向 「KRPW-BK650W/85+」(80PLUS BRONZE) |
PCケース | SMZ-2WBT-ATX |
OS | Windows 11 HOME パッケージ版 |
比較対象として、12コア(8Pコア+4Eコア)/20スレッドのインテル第12世代のCore i7-12700を用意しました。
デフォルトではPBPは65W、MTPは180Wに設定されていますが、検証では、電力制限を解除し、PBPは255W、MTPは255Wに設定しています。
Core i7-12700の価格は4万円~4万5千円で、Ryzen 7 5700Xの価格は2万5千円~3万円です。価格差は2万円くらいあります。
Ryzen 7 5700Xの仕様を各種ツールで確認
タスクマネージャーで、8コア/16スレッドを確認。
L3キャッシュは32MB、RTX 4070はPCI-Express4.0で動作することを確認。
AMDのオーバークロックツールの「RYZEN MASTER TOOL」で確認したところ、デフォルト状態では、PPT76W・TDC60A・EDC90Aでの動作が許容されています。
Precision Boost Overdrive(PBO)を有効にしたところ、PPT395W・TDC160A・EDC190Aでの動作が許容されています。
Precision Boost Overdrive(PBO)は、CPU温度や消費電力に余裕がある場合に,動作クロックを引き上げる機能です。「自動オーバークロック(OC)機能」だと思っていいです。検証ではPrecision Boost Overdrive(PBO)をオンにした状態で進めていきます。ただし、これによって故障した場合、保証対象外になるので、何があっても自己責任になります。
レンダリングベンチマーク
ベンチマーク:Cinebench R15/R20/R23/2024
CGレンダリングを行い、CPUの処理性能を計測する定番ベンチマークの「Cinebench」です。
「Cinebench」には「Cinebench 2042」と「Cinebench R23」、「Cinebench R20」、「Cinebench R15」の4種類があり、末尾の数字の数が多いほど、メニーコアCPUへの最適化が進み、負荷が重くなっています。
今回はこの4つのテストの結果を確認します。
まず、「Cinebench R15」からです。
Core i7-12700との比較では、マルチコアテストについては約13%、シングルコアテストでは約4%低いです。
「Cinebench R20」です。
Core i7-12700との比較では、マルチコアテストについては約25%、シングルコアテストでは約16%低いです。
「Cinebench R23」です。
Core i7-12700との比較では、マルチコアテストについては約29%、シングルコアテストでは約17%低いです。
「Cinebench 2024」です。
Core i7-12700との比較では、マルチコアテストについては約20%、シングルコアテストでは約15%低いです。
ベンチマーク:V-Ray 5 Benchmark
Autodesk 3dsMax用3DレンダリングソフトウェアのV-rayのレンダリングベンチマーク、「V-Ray 5 Benchmark」の結果を確認します。
Core i7-12700との比較では、約17%低いです。
ベンチマーク:Blender Benchmark 3.1.0
3DモデリングソフトのBlenderのレンダリングベンチマーク、「Blender Benchmark 3.1.0」の結果を確認します。数字が高ければ高いほど、レンダリングのスピードが速いことを表しています。
Core i7-12700との比較では、monsterについては約25%、junkshopについては約15%、classroomでは約23%低いです。
PCの総合パフォーマンスのベンチマーク
ベンチマーク:PCMARK 10 Extended
PCの総合パフォーマンスを計測するベンチマークソフト、「PCMARK 10 Extended」の結果を確認します。
なお、なるべく、GPUの性能に左右されたくないので、「Use OpenCL」と「Use hardware-accelerated video processing」を無効化しています。
今回はPCの基本性能を測るテストグループの「Essentials」、ビジネスアプリケーション性能を測るテストグループの「Producctivity」、コンテンツ制作における性能を測るテストグループの「Digital Content Creation」ゲーム関連の性能を測るテストグループの「Gaming」(※ゲーム性能全般ではなく、Gamingワークロードのみを計測)の4つのテストの結果を確認します。
Core i7-12700との比較では、Essentialsについては約0.5%、Productivityについては約5%、Digital Content Creationでは約5%低いです。一方、Gamingについては、約5%高いです。
ブラウザの処理速度
ベンチマーク:Jet Stream2
最先端の Web アプリケーションに焦点を当てたJavaScriptの統合ベンチマークソフト、「Jet Stream2」の結果を確認します。
Core i7-12700との比較では、約22%低いです。
RAW現像
ベンチマーク:Imaging Edge Desktop
ソニー製のRAW現像ソフト「Imaging Edge Desktop」を使って、RAW現像処理時間を確認します。
テストでは、ソニー製デジタルカメラ「RX100M3」で撮影した解像度5496×3672ドットのRAWファイル100枚に対して、ベンチマーク用のプリセットを適用してJPEGファイルとして出力にかかった時間を計測します。
Core i7-12700との比較では、約18秒遅くRAW現像を終えました。
動画編集
PugetBench for DaVinci Resolve
動画編集ソフト「DaVinci Resolve」動作時のパフォーマンスをベンチマークする「PugetBench for DaVinci Resolve」の結果を確認します。
Core i7-12700との比較では、約6%低いです。
動画エンコード
x264 FHD Benchmark
動画のエンコード性能を計測するベンチマークソフト、「x264 FHD Benchmark」の結果を確認します。H.264形式のフルHD動画をエンコードして1秒あたりの処理フレーム数で結果が表示されます。
Core i7-12700との比較では、約16%低いです。
aviutl
フリーの動画編集ソフトの「aviutl」のエンコード時間を確認します。約2GBのXAVC Sの動画ファイルをプラグインを使用して、H.264形式、H.265形式への総エンコード時間を計測します。
Core i7-12700との比較では、H.264形式では約15秒、H.265形式では約31秒遅く、エンコードを終えました。
圧縮と解凍
7zipベンチマーク
フリーのファイル解凍ソフトの「7-Zip」付属のベンチマークを使って、圧縮と解凍のスピードを確認します。
圧縮と解凍のスピードは「GIPS」という単位で表示され、この数字が高ければ高いほど、圧縮と解凍のスピードが速いことを表しています。辞書サイズは64MBに設定しています。
Core i7-12700との比較では、圧縮では約20%、解凍では約7%高いです。
7-ZipベンチマークではCPUスレッド数の限界が16となっているので、20スレッドのCore i7-12700では真価が発揮できないようです。
やはり一般的なベンチマークでは、コア数スレッド数が多く、シングルスレッド性能が高いCore i7-12700のほうが優秀な結果を残しています。
3Dベンチマーク
ベンチマーク:Fire Strike
定番3Dベンチマークの「3DMark」の結果を確認します。まずはAPIにDirectX 11を使用する「Fire Strike」です。通常の「Fire Strike」だけでなく、より負荷の重い「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike Ultra」も使用します。
Core i7-12700との比較では、「Fire Strike Extreme」については約0.3%、「Fire Strike Ultra」については約1.5%低いです。一方、「Fire Strike」については、約6%高いです。
ベンチマーク:Time Spy
APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」です。通常の「Time Spy」だけでなく、より負荷の重い「Time Spy」、「Time Spy Extreme」も使用します。
Core i7-12700との比較では、「Time Spy」については約4%、「Time Spy Extreme」については約4%低いです。
ベンチマーク:SPEED WAY
最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」です。
Core i7-12700との比較では、約0.7%低いです。
ゲームベンチマーク
Assassin’s Creed Valhalla
「Assassin’s Creed Valhalla」のゲーム内ベンチマークを使用します。
グラフィック設定は「最高」に設定し、解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」の3種類の解像度をそれぞれ選択し、平均フレームレート、1%LOWを計測します。
Core i7-12700との比較では、フルHDで約6%、WQHDで約4%、4Kでは3%上回る平均フレームレートを記録しました。
Cyberpunk 2077
「Cyberpunk 2077」のゲーム内ベンチマークを使用します。
グラフィック設定は「ウルトラ」に設定し、解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」の3種類の解像度をそれぞれ選択し、平均フレームレート、1%LOWを計測します。
Core i7-12700との比較では、フルHDで約3%、WQHDで約10%、4Kでは約20%下回る平均フレームレートを記録しました。
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
「ファイナルファンタジーXIV」のベンチマークテスト、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」を使用します。
グラフィック設定は「最高」に設定し、解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」の3種類の解像度をそれぞれ選択し、平均フレームレートを計測します。
Core i7-12700との比較では、フルHDで約7%、WQHDで約2%上回り、4Kではほぼ同等の平均フレームレートを記録しました。
Fortnite
フォートナイトにはベンチマークモードがないので、今回はNVIDIAが用意した、「TILTED TOWERS BENCHMARK」を利用します。
グラフィック設定は「最高」に設定し、解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」の3種類の解像度をそれぞれ選択し、平均フレームレートを計測します。
なお、パフォーマンスモードでも計測します。解像度は「フルHD」で、設定は描写距離のみ最高で残りの設定は最低、若しくはオフにしています。
Core i7-12700との比較では、フルHDで約5%上回り、WQHD、4Kでほぼ同等の平均フレームレートを記録しました。
また、パフォーマンスモードで約17%上回る平均フレームレートを記録しました。
Forza Horizon 5
「Forza Horizon 5」のゲーム内ベンチマークを使用します。
グラフィック設定は「エクストリーム」に設定し、解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」の3種類の解像度をそれぞれ選択し、平均フレームレート、1%LOWを計測します。
Core i7-12700との比較では、フルHDで約3%、WQHD、4Kで約4%上回る平均フレームレートを記録しました。
Watch Dogs: Legion
「Watch Dogs: Legion」のゲーム内ベンチマークを使用します。
グラフィック設定は「最大」に設定し、解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」の3種類の解像度をそれぞれ選択し、平均フレームレート、1%LOWを計測します。
Core i7-12700との比較では、フルHDで約3%、WQHD、4Kで約2%上回る平均フレームレートを記録しました。
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
アーマードコア6にはベンチマークモードがないので、今回はミッションの「武装採掘艦護衛」を利用します。
「武装採掘艦護衛」では常に砂嵐が発生し、負荷は重いです。また、このミッションは敵の数が少なく、同じような状況を再現しやすいです。
グラフィック設定は「最高」に設定し、解像度は「フルHD」、「WQHD」、「4K」の3種類の解像度をそれぞれ選択し、ミッション開始してから60秒間計測します。
Core i7-12700との比較では、フルHDで約4%、WQHDで約1%上回り、4Kでほぼ同等の平均フレームレートを記録しました。
Core i7-12700のCPUアーキテクチャーは「Golden Cove」です。最新の「Raptor Cove」と比べると2次キャッシュの量が少ないなど、ゲーム性能はイマイチ伸びづらいです。Ryzen 7 5700Xにゲーム性能で負けたのはこのあたりが原因と言えます。
消費電力とCPU温度
最後に消費電力とCPU温度を確認します。アイドル時、ゲーム実行時、高負荷時の3種類のパターンで計測し、それぞれの消費電力の最大値を採用します。
ちなみに下記のような状況をアイドル時、ゲーム実行時、高負荷時と定めています。
アイドル時 | PCの操作を何もせず10分間放置。 |
ゲーム実行時 | 「ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ」ベンチマークを実行。 |
高負荷時 | 「CINEBENCH R23 マルチ 10分間連続」を実行。 |
アイドル時の消費電力の比較では、Ryzen 7 5700XのPBOオン、オフ時でも変わりなく、最大約50Wでした。一方、Core i7-12700は約30Wでした。
アイドル時の最大消費電力は一瞬跳ね上がるときがあるので、全体として見ると、実際のアイドル時の消費電力は大人しいです。
ゲーム実行時の消費電力の比較では、PBOオン時のRyzen 7 5700X、Core i7-12700では最大約75Wとほぼ同等でした。PBOオフ時のRyzen 7 5700Xは最大約67Wと少しだけ低いです。
高負荷時の消費電力の比較では、最も差がつきました。Core i7-12700は最大約180Wと、断トツに高い消費電力を記録しています。
一方、Ryzen 7 5700XはPBOをオンにしても最大約135Wでした。ただし、PBOオフ時には最大約77Wになるので、かなりの差があります。
消費電力を少しでも気にするのであれば、PBOはオフにした方がいいかもしれません。
アイドル時のCPU温度の比較では、Ryzen 7 5700XのPBOオン、オフ時でもほとんど差がなく、最大40℃台後半でした。一方、Core i7-12700は最大40℃台前半と少しだけ低いです。
ゲーム実行時のCPU温度の比較では、Ryzen 7 5700XのPBOオン、オフ時でもほとんど差がなく、最大60℃前後でした。一方、Core i7-12700は最大50℃台前半と少しだけ低いです。
高負荷時の消費電力の比較では、PBOオン時のRyzen 7 5700X、Core i7-12700は最大80℃台まで上昇します。PBOオフ時のRyzen 7 5700Xは最大50℃台中盤なので、かなりの差があります。
PBOオン時のRyzen 7 5700Xでも80℃台前半に収まっています。簡易水冷は必要なく、空冷のAK400でも十分冷却できています。
Ryzen 7 5700Xにおすすめのマザーボード
Ryzen 7 5700XはAM4プラットフォームを採用しています。
そのため、A520、B550、X670といった比較的新しいチップセット搭載マザーボードだけでなく、300/400シリーズチップセット搭載の古いマザーボードでも使用可能です。
この中から、最もおすすめなのが、B550チップセットを搭載したマザーボードです。PCI-Express 4.0に対応しつつ、価格と性能のバランスに優れているからです。
300/400シリーズ、A520チップセット搭載マザーボードだと、PCI-Express 3.0に対応するので、PCI-Express 4.0に対応の帯域が狭いRTX 4060、RTX 4060 Tiだと、性能はフルに活かせない可能性があるからです。
B550チップセットを搭載したマザーボードでおすすめなのが、1万円前後のものです。
候補としては、今回検証で使用したASUSのASUS PRIME B550M-Aや、WIFI機能付きで安い、MSI B550M PRO-VDH WIFIあたりがおすすめです。M.2スロットが2基搭載できて、価格が安いからです。
<パソコン工房
<ソフマップ
Ryzen 7 5700Xは今回の検証で証明した通り、安いマザーボードでも十分運用可能です。
Ryzen 7 5700X搭載のおすすめゲーミングPC
Ryzen 7 5700X搭載のゲーミングPCはミドルクラスのインテルCPU(例えばCore i5-14400など)を搭載したモデルより1~2万円くらい安いです。ゲーム性能もほとんど同じなので、単純にコスパが高いです。
MDL_T5746
スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | RTX 4060 |
CPUクーラー | 標準空冷クーラー |
メモリ | 16GB (8GB x2) DDR4-3200 |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
M.2スロット | 1基(空きスロット0) |
マザーボード | A520チップセット |
ネットワーク | 有線 |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
ケース寸法 | 幅(W):約210mm x 高さ(H):約422mm x 奥行(D):約365mm |
価格 | 128,800円+送料0円 |
MDL.makeの「MDL_T5746
「Ryzen 5 5700X」は8コア16スレッドのZEN3世代のCPUで、性能は十分高く、RTX 4060あたりのビデオカードとの組み合わせであれば、極端な性能不足を感じることはほとんどないです。
Ryzen 5 5700Xのゲーム性能は以下のページにて検証しています↓。
ストレージは1TBのM.2 NVMe SSDを搭載。ゲームを複数インストールしても余裕があります。
マザーボードは特に記載されていませんが、A520チップセット搭載のMicro ATXサイズのマザーボードを採用。M.2スロットは1基のみです。空きスロットは0なので増設は不可能です。
メモリはDDR4-3200の16GB(8GB×2)を搭載しています。
PCケースは、特に記載されていませんが、1面のみのガラスパネルを採用しています。色はブラックとホワイトのどちらかを選ぶことができます。
ケースの寸法は幅(W):約210mm x 高さ(H):約422mm x 奥行(D):約365mm
メリット | デメリット |
---|---|
コスパは優秀 PCケースを選べる ストレージ容量は1TB | M.2 NVMe SSDの増設はできない |
FRGKB550/WS611/NTK
スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | RTX 4060 Ti |
メモリ | 32GB (16GB x2) |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
M.2スロット | 1基(空きスロット0) |
マザーボード | ASRock B550M-HDV (Micro ATX) |
電源 | 600W 80PLUS BRONZE |
価格 | 159,980円+送料0円 |
FRONTIERの「
「Ryzen 5 5700X」は8コア16スレッドのZEN3世代のCPUで、ミドルクラス帯の性能を有しています。RTX 4060 Tiとの相性は比較的良好です。
ストレージは1TBモデルを搭載。複数のゲームをインストールできる余裕があります。
メモリは大容量のDDR4-3200の32GB(16GB×2)を搭載しています。
マザーボードはMicro ATXサイズの「ASRock B550M-HDV」を採用。M.2スロットは1基しかないので、M.2 NVMe SSDを増設することはできません。
PCケースは、容量30Lのコンパクトサイズに高いエアフロー性能を誇るミニタワー型です。
小型ですが、垂直エアフロー構造で効率的なエアフローを実現しています。さらにツールレスでサイドパネルを取り外せるので、メンテナンスも楽です。
ケースの寸法は幅(W):約210mm x 高さ(H):約457mm x 奥行(D):約465mmです。
メリット | デメリット |
---|---|
コスパは優秀 小型 大容量メモリ(32GB)を搭載 PCケースの色(黒色or白色)を選べる AMD RYZENトートバッグが特典として付属 | M.2 NVMe SSDの増設はできない |
FRGKB550/WS604/NTK
スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 5700X |
GPU | RTX 4070 Super |
メモリ | 16GB (8GB x2) |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
M.2スロット | 1個(空きスロット0) |
マザーボード | ASRock B550M-HDV (Micro ATX) |
電源 | 750W 80PLUS GOLD |
価格 | 209,800円+送料0円 |
FRONTIERの「
「Ryzen 5 5700X」は8コア16スレッドのZEN3世代のCPUで性能は十分高いのですが、RTX 4070 SUPERとの組み合わせではさすがに力不足なところはあります。
特にフルHD解像度では、例えば、Core i7-14700F×RTX 4070 Superの組み合わせのモデルと比べると、フレームレートは伸びづらいです。
ストレージは1TBモデルを搭載。複数のゲームをインストールできる余裕があります。
マザーボードはMicro ATXサイズの「ASRock B550M-HDV」を採用。
M.2スロットは1基しかないので、M.2 NVMe SSDを増設することはできません。ただし、SATAポートは4基あるので、ストレージ自体の増設は可能です。
メモリは大容量ののDDR4-3200の16GB(8GB×2)を搭載しています。
PCケースは、容量30Lのコンパクトサイズに高いエアフロー性能を誇るミニタワー型です。
小型ですが、垂直エアフロー構造で効率的なエアフローを実現しています。さらにツールレスでサイドパネルを取り外せるので、メンテナンスも楽です。
ケースの寸法は幅(W):約210mm x 高さ(H):約457mm x 奥行(D):約465mmです。
欠点もありますが、RTX 4070 SUPER搭載モデルとしては破格の20万円以下という価格はやはり魅力的です。
メリット | デメリット |
---|---|
コスパは優秀 小型のPCケースを採用 大PCケースの色(黒 or 白)を選べる 特典としてAMDトートバックが付属 | M.2 NVMe SSDの増設はできない RTX 4070 SUPERとの組み合わせではRyzen 7 5700Xは若干力不足 |
Ryzen 7 5700Xのメリット・デメリット
まとめ
今回の検証を通して、Ryzen 7 5700Xが売上上位なのも納得がいきました。
CPU単体の価格は2万円代と安価にもかかわらず、ゲーム性能では、4万円代のCore i7-12700を上回ります。
しかも、発熱がおとなしいので、CPUクーラーも安価な空冷クーラーで十分。さらにマザーボードも安価なものを選べば、CPUとマザーボード込みで3万円代で収まります。
予算はビデオカードに全力投入で、それ以外のPCパーツを安価に済ませたいというのであれば、Ryzen 7 5700Xは有力な候補に入るかと思います。