EPOS H6 Pro Openをレビュー!バランスが優れている優等生的な開放型ゲーミングヘッドセット
EPOSのゲーミングヘッドセット、H6 Proの開放型バージョン、H6 Pro Openをレビューしたいと思います。
EPOS H6 Pro Openの仕様
イヤーカップ | アラウンドイヤー | |
ヘッドフォン構造 | ダイナミック、開放型 | |
重量 | 309 g | |
ケーブル長 | PC Cable: 2 m、Console Cable: 1.5 m | |
接続端子 | 3.5 mm x 2 / 3.5 mm x 1(PC Cable/Console Cable) | |
互換性 | Windows パソコン、Mac®、PS4TM、PS5TM、Xbox One、Xbox Series X、Nintendo Switch および 3.5 mm 端子入力対応の機器 | |
保証 | 2年間 | |
カラー | 白(Ghost white)、緑(Racing green)、黒(Sebring black) | |
ヘッドフォン | 周波数特性 | 20~20.000 Hz |
インピーダンス | 28 Ω | |
音圧レベル | 108 dB SPL @ 1 kHz、1V RMS | |
マイク | 周波数特性 | 10~10.000 Hz |
指向性 | 双指向性 | |
感度 | -35 dBV/PA | |
スタイル | 取り外し可能 |
開放型
密閉型
EPOS H6には、開放型のOpenだけでなく、密閉型のClosedもあります。
EPOS H6 Pro Openの同梱物一覧
EPOS H6 Pro Openの外箱です。
外箱を開けたところ、高級ヘッドフォンみたいに綺麗に梱包されていました。
同梱物一覧です。ヘッドセット本体、ケーブル×2、カバー×2、マニュアルが入っています。
ケーブルは着脱式になっています。ケーブルはPC用(3.5mm3極ケーブル、2m)、家庭用ゲーム機用(3.5mm4極ケーブル、1.5m)の2種類があります。
ブームマイクを外した箇所にとりつけるカバーです。2枚付属します。
EPOS H6 Pro Openの外観
EPOS H6 Pro Openの本体カラーは、白(Ghost white)、緑(Racing green)、黒(Sebring black)の3色があります。今回購入したのは、黒(Sebring black)のものになります。ゲーミングヘッドセットとは思えないくらい派手な装飾は一切なく、非常に落ち着いたデザインです。
ブームマイクを跳ね上げると、ミュートになります。
ブームマイクはマグネットによる脱着式になっており、ブームマイクを外すことでヘッドフォン化が可能です。
ブームマイクを外した箇所にカバーをとりつけることができます。
左のイヤーカップの後ろ側にケーブルを取り付ける箇所があります。ケーブルを取り付ける際はしっかり奥まで差し込む必要があります。
右のイヤーカップには音量の調整をおこなう、ボリュームダイヤルが搭載されています。
イヤーパッドの内径は縦が約73mm、横が約41mmで、深さは約23mmです。非常に大きく、また深さも十分なこともあり、耳がスッポリ入ります。自分は耳たぶが非常に大きく、たいていのヘッドフォンのイヤーパッドに耳が収まり切れないですが、H6 Pro Openでは耳をしっかり収めることができました。
イヤーパッドの素材はレザーではなく、ファブリックです。感触としてはサラサラしています。夏場は蒸れにくそうです。試着したところ、適度な柔らかさを感じました。ただ、側圧は少しキツイと感じたので、気になる方はなにか大きいものに挟み込んで緩めてもいいかもしれません。
ヘッドバンドの素材はファブリックではなくレザーになっています。イヤーパッドと比べると厚みも薄く、固い印象ですが、試着したところ、特に頭頂部が痛くなるといったことはなかったです。
イヤーカップとヘッドバンドを接続するヒンジです。ヒンジによってイヤーカップは縦、横方向に動くので、頭に最適な形でフィットします。
スライダーには8段階までの目盛りが表記されています。調整幅は広いので、頭が大きい方でも問題なく装着できます。頭の大きい自分でも目盛りは4ほどで十分でした。
イヤーカップの上部が無数の穴が開いているので、当然そこから音が盛大に漏れます。
ブームマイク込みだと309g、ブームマイクなしだと290gでした。前モデルのGSP500の重量が360gあったので、かなり軽量化しています。
EPOS H6 Pro Openの音質
ここからはEPOS H6 Pro OpenにゲームアンプのGSX300を接続して、音質をチェックしていきます。
比較対象はRazer BlackShark V2です。
まず、EPOS H6 Pro Openの音質ですが、すべての音がきれいにはっきりと聞き取れる印象を持ちました。特に低音はかなり強めのセッティングだと感じました。ただ低音が強めといってもが体の芯まで響くほど強いというわけではないです。
一方、Razer BlackShark V2は低音弱めで、高音強めというかなり特徴的な音質なので、EPOS H6 Pro Openのほうが全体的に自然に聞こえました。
ただ、その分、EPOS H6 Pro Openは音の情報量が増えるので、純粋に足音だけを聞きたいというのであれば、Razer BlackShark V2のほうが良いかもしれません。
EPOS H6 Pro Openは特定の音が重要視されるFPSよりも環境音などが重視されるオープンワールドなどのゲームのほうが相性が良いと感じました。
この情報量の多さは一般的な用途でも活きます。Razer BlackShark V2では例えば、映画などでは低域が弱く迫力がまったくないですし、普通の音楽では高音強めで耳に刺さるので不快感を感じやすいです。
一方、EPOS H6 Pro Openは映画ではきちんと低音が聞き取れ、迫力を感じます。さらに音楽でも低音の強さは感じますが量感に振りすぎず、高音も自然で、聞き疲れをするといったこともありません。
EPOS H6 Pro Openはゲーム以外でも十分使用に耐えうる、極めて優等生的なヘッドセットだと感じました。
GSX300とEPOS H6 Proとのセット売りがあります。それぞれ別個に購入するより、セットで買う方がお得です。
EPOS H6 Pro Open+GSX300
EPOS H6 Pro Closed+GSX300
EPOS H6 Pro Openのマイク音質
上記の音声ファイルは、EPOS H6 Pro OpenをGSX300に接続して収録した音声です。マイク音質ですが、ヘッドセットとして考えれば、十分高音質だと思います。個人的にボイスチャットやweb会議での使用にも十分耐えられると感じました。
EPOS H6 Pro Openの良かったところ、悪かったところ
まとめ
ゲーミングヘッドセットは、高音が刺さったり、逆に低音が強すぎたりと、かなり癖の強いものが多いです。
EPOS H6 Pro Openはそれら癖の強い、ゲーミングヘッドセットとは一線を画しており、バランスが優れている優等生的なゲーミングヘッドセットです。
癖の強くない無難な音のゲーミングヘッドセットを探しているのなら、EPOS H6 Pro Openはおすすめできます。
なお、密閉型バージョンのClosedは低音が弱く、自分が聞き比べした限り、開放型のOpenのほうがバランスが良いと感じました。