ゲーミングヘッドセットは年々高騰しており、1万円を超えるものも珍しくありません。
そんな高騰著しいゲーミングヘッドセットの中で、「BIGBIG WON HALO Pro」は1万円以下という低価格を実現しています。
低価格なだけでなく、53mmという大口径ドライバーを採用し、しかも有線、無線の両対応と価格の割にスペックは高いです。
今回は音質、使用感等を含めて、「BIGBIG WON HALO Pro」を詳しくレビューしていきたいと思います。
本記事はメーカー様より製品を提供していただき、記事を作成しています。
BIGBIG WON HALO Proの仕様
互換性 | Windows 10 / Windows 11 / PS / XBOX / Nintendo Switch / Android / iOS |
---|---|
接続モード | 2.4Ghz/Bluetooth/3.5mm/Type-C |
Bluetooth動作範囲 | 最大10m |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
バッテリー持続時間 | 最大30時間 |
再生周波数帯域 | 20Hz-20Khz |
インピーダンス | 32Ω |
バッテリー容量 | 1000mAh |
入力値 | DC 5.0V=–1A |
出力音圧レベル | 96dBSPL(1mW/500Hz) |
保証 | 1年間 |
BIGBIG WON HALO Proの同梱物一覧
「BIGBIG WON HALO Pro」のパッケージです。黒とオレンジを基調としたパッケージとなっています。
上段にヘッドセット本体、下段に付属品という二段構造で梱包されていました。
同梱物は以下の通りです。
- ヘッドセット本体×1
- マイク×1
- 3.5mmオーディオケーブル×1
- USB Type-C to A変換ケーブル×1
- レシーバー(USB Type-C)×1
- 取扱説明書×1
- 合格証×1
BIGBIG WON HALO Proの外観
「BIGBIG WON HALO Pro」を正面から見ると、黒一色で派手さは皆無。一見すると、ゲーミングヘッドセットには見えません。
ただ、サイドから見ると、BIGBIG WONのロゴが装飾されたイヤーカップが見えるので、一気にゲーミングヘッドセットらしい外観になります。53mmの大口径ドライバーを搭載していることもあり、イヤーカップは大きめです。
イヤーカップはマット仕上げとなっており、サラサラした感触です。
イヤーカップはAURORA RGBイルミネーションによって様々な色に光ります。もちろん、イルミネーションをオフにすることは可能です。ちなみにイルミネーションをオフにすると、電池の持ちは良くなり、最大30時間までバッテリーは持続します。
スライダーには金属が採用されています。
イヤーパッドの内径は縦約5.9cm、横約3.8cmです。普通サイズの耳であれば、耳がすっぽり収まるかと思います。
イヤーカップの深さは15.7mmでした。
イヤーパッドにはメモリーフォームクッションが採用されています。適度にフィット感があり、長時間使用の際の不快感を軽減してくれます。
ヘッドバンドはファブリックな素材となっています。適度な柔らかさがあり、また、表面はサラサラしているので蒸れにくいです。
ヘッドバンドには「HALO」というロゴが装飾されています。
重量は実測で303gでした。ちなみにマイクをつけた場合、重量は312gとほんの少しだけ重くなります。
下記画像は「BIGBIG WON HALO Pro」をマネキンに装着し、各アングルから撮影したものになります。
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BIGBIG WON HALO Proのインターフェース
右耳イヤーカップのインターフェース
背面にセッティングボタンが配置されています。セッティングボタンは、一回押すことで、モード(ミュージックモード/ゲームモード)の切り替えが可能です。また2回連続押すことでイヤーカップのイルミネーションのオン、オフを切り替えることができます。
ミュージックモードではバランス重視でクリアな音に、ゲームモードでは足音と射撃音が強調される音になります。
左耳イヤーカップのインターフェース
背面に電源ボタンと2.4Ghz/Bluetooth切り替えボタンが配置されています。2.4Ghz/Bluetoothの切り替えの確認は、緑色が2.4Ghz、青色がBluetoothという風に、ボタンの色で判別できます。
底面に、ボリュームダイヤル、3,5mmオーディオジャック、USB Type-Cポートが配置されています。
前面にマイクミュートボタンとマイクポートが配置されています。
マイクは自由に取り外しが可能です。
FX soundについて
専用ソフトの「FX sound」を使うと、イコライザーの調整が可能になります。イコライザーは自由にカスタム可能でう。また、あらかじめ下記のようなプリセットが用意されています。
- General
- Movies
- TV
- Transcription
- Music
- Voice
- Volume Boost
- Gaming
- Classic Processing
- Light Processing
- Bass Boost
- Streaming Video
- Default
ダウンロードは下記サイトから可能です。
BIGBIG WON HALO Proの使用感について
音質について
実際にApex Legendsをプレーして、「BIGBIG WON HALO Pro」の音質をお伝えしたいと思います。なお、すべて2.4Ghzの無線で使用しています。
銃声、足音などApex Legendsをプレーに重要な音に関してははっきり聞き取ることができました。また、2.4Ghz接続の場合、遅延はわずか20msなので、ゲーム映像と音のズレは感じにくかったです。
自社開発の53mmという大口径ドライバー、複合材料振動板を搭載していることもあって、音質の良さは流石といった感じです。
音の傾向としては、低音弱め、高音強めです。この音の傾向は特にFPSにおいては有効です。過剰な低音はFPSでは邪魔になるからです。ただ、迫力重視のゲームにおいては若干音の迫力に欠ける印象を持ちました。
ただ低音が弱めといってもが体の芯まで響くほど低音が強くないという意味で、低音もしっかり感じることができます。
続いて、音楽を聴いてみました。音の情報量が多く、音楽も素直に楽しめます。低音が弱いこともあって、聞き疲れを起こすこともありません。
高音強めなので、たとえば女性ボーカルの歌やASMRなどのジャンルと相性は良さそうです。
マイクの音質について
付属のマイクで実際に音声を収録してみました。
マイクの音質はワイヤレスということを考えれば、十分すぎるほど良好だといえます。これくらいのマイク音質であれば、コミュニケーションは十分可能です。
付け心地について
締め付けもそこまできつくなく、さらにイヤーパッドが適度に柔らかいのもあって、耳が痛くなりづらいです。眼鏡をつけたままでも問題なく使用できます。重量は300gありますが、そこまで重さも感じにくく、総じて付け心地は良好です。
汎用性について
Windows 10 / Windows 11 / PS / XBOX / Nintendo Switch / Android / iOSに対応で、さらに有線、無線の両対応ということで、「BIGBIG WON HALO Pro」の汎用性は非常に高いです。
レシーバーの端子はUSB Type-Cですが、USB Type-C to A変換ケーブルが付属するので、USB Type-A端子しかない機器でも接続可能です。
BIGBIG WON HALO Proのメリット、デメリット
メリット | デメリット |
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音質は良好 マイク音質は良好 2.4Ghz、Bluetooth両対応 コスパが高い 最大30時間のバッテリー持続時間 ゲームだけでなく、音楽鑑賞などの一般用途でも十分使用可能 マイクは取り外し可能 有線・無線両対応 イヤーパッドは十分広い 締め付けはきつくなく、付け心地は良好 様々な機器と接続可能なので汎用性が高い 専用ソフトでイコライザーの調整が可能 | 高音強めで低音弱めなので癖がある 重量は300gなので軽量というわけではない 専用ソフトにバーチャルサラウンドなどイコライザー以外の設定項目が乏しい |
まとめ
「BIGBIG WON HALO Pro」はBIGBIG WONが自社のオーディオラボで2年間しっかり開発しただけあって、素晴らしい出来栄えのゲーミングヘッドセットに仕上がっています。
1万円以下の音質良好なワイヤレスゲーミングヘッドセットはもしかしたら、「BIGBIG WON HALO Pro」くらいしか選択肢はないのかもしれません。
低予算かつ音質が比較的良好なゲーミングヘッドセットを探しているのなら、「BIGBIG WON HALO Pro」は間違いなく候補の一つになると思います。