静音PCケースSilencio S400をレビュー!珍しいSDカードスロット付き
テレワークの機会が増え、今まで使っていたPCケースに不満が出てくるようになってきました。
静音、SDカードスロットという、2つの条件に合致するPCケースを探して、ついに見つけたのがSilencio S400です。
今回はPCケースのSilencio S400をレビューしたいと思います。
記事執筆時にはなかったのですが、現在、従来のモデルに加えて、whiteモデルが発売されました。
今まで使っていたPCケース
使っていたPCケースはクーラーマスターのElite 361です。2012年から使っている古株で、もう8年ほど使っていることになります。
幅 150mm x 高さ 368mm x 奥行き 464mmと、小型なのにATXケースが入るので結構気に入っていました。
しかし、静音対策は施されていないため、音はダダ漏れ。正直うるさいです。
その延長コードに不具合が起きたようで、電源ボタンを押しても反応しないなんてことが多々発生するようになりました。
これらの不満点に加え、8年位使っていることもあり、思い切ってPCケースを買い替えることにしました。
なぜSilencio S400を選んだのかというと、新しいPCケースを探す際、以下の条件を設定しました。
・静音PCケース
・SDカードスロットがある
この条件に合うPCケースを探したのですが、難航しました。静音PCケース自体はあるのですが、SDカードスロットつきという条件にしたら、候補の数は途端に少なくなりました。
根気よく探して見つけたのが今回レビューするSilensio S400でした。自分の希望する条件すべて満たしているのですぐに購入に踏み切りました。
Silencio S400の仕様
製品名 | Silencio S400 (スチールサイドパネル) Silencio S400 TG(強化ガラスサイドパネル) Silencio S400 White Steel MCS-S400-WN5N-SJP (スチールサイドパネル) Silencio S400 White MCS-S400-WG5N-SJP (強化ガラスサイドパネル) |
カラー | ブラック |
主材料 – 本体 | スチール, プラスチック, 遮音材 |
主材料 – 左サイドパネル | 遮音スチール (MCS-S400-KN5N-S00) 強化ガラス (MCS-S400-KG5N-S00) |
製品寸法(LxWxH) – 突起部含む | 418 x 210 x 408mm |
製品寸法(LxWxH) – 突起部除く | 403.5 x 210 x 400mm |
体積(リットル, 突起部除く) | 33.9L |
対応マザーボード | Mini-ITX, Micro-ATX |
拡張スロット | 4 |
ドライブベイ – 5.25″ | 1 |
ドライブベイ – 3.5″ HDD | 4 |
ドライブベイ – 2.5″ SSD | 4 |
I/Oパネル – USBポート | USB 3.2 Gen1 x 2 (旧称 USB 3.0) |
I/Oパネル – オーディオ入出力 | 3.5mmヘッドセットジャック (オーディオ+マイク) x1 |
I/Oパネル – SDカードリーダー | SD & MMCカード対応 |
付属ケースファン – フロント | 120mm x 1(PWM 800~1400 RPM) |
付属ケースファン – リア | 120mm x 1(PWM 800~1400 RPM) |
対応ケースファン – フロント | 120mm x 2 / 140mm x 2 |
対応ケースファン – トップ | 120mm x 1 / 140mm x 1 120mm x 2 / 140mm x 2 (ODDケージ非搭載時) |
対応ケースファン – リア | 120mm x 1 |
対応水冷ラジエータ – フロント | 120 / 140 / 240 / 280mm(280mm設置の際には、ODDケージを外す必要がある場合があります。) |
対応水冷ラジエータ – トップ | 120mm, 240mm* *240mm設置の際はODDケージを外す必要があります |
対応水冷ラジエータ – リア | 120mm |
クリアランス – CPUクーラー | 167mm (MCS-S400-KN5N-S00) 166mm (MCS-S400-KG5N-S00) |
クリアランス – 電源ユニット | 325mm (フロントラジエータ&HDDケージ非搭載時) 140mm (HDDケージを最後方に設置した場合) |
クリアランス – グラフィックスカード | 319mm |
裏配線スペース – MBトレイ背面 | 20mm |
ダストフィルター | トップ, フロント, ボトム |
電源ユニット | ボトムマウント, ATX PS2対応 |
Silencio S400の外観チェック
質感
Silencio S400はスチール製で出来ており、質感は非常に高いです。
フロントパネル
フロントパネルは黒一色で非常に地味です。中央にはクーラーマスターのロゴがあります。特に光ったりはしません。
120mmファン1基(PWM 800~1400 RPM)が標準で装備されています。
トップパネル
初期状態だと通気口がむき出し状態ですが、マグネット着脱式の防塵フィルタと遮音カバーの2つが付属されています。それらのうち、どちらかをつけることが出来ます。
静音志向であれば、遮音カバーを、冷却重視なら防塵フィルタを、という風に柔軟に選択が可能です。
I/Oポート
上からSDカードスロット、3.5mmヘッドセットジャック、USB3.2 Gen.2ポートが2つ、リセットスイッチ、そして電源スイッチとなっています。
電源ON状態では電源スイッチが白く光ります。
サイドパネル
リアパネル
ボトムパネル
マザーボードトレイ
ボトムカバー
5.25インチオープンベイ
マザーボードトレイ背面
マザーボードトレイの裏面です。マザーボード表面につながるスルーホールが2か所あります。
また、結束バンドをとめるためのフックもあり、裏配線がやりやすいように設計されています。
実際に組み込んでみる
Silencio S400は全体的に開口部が広くて作業はしやすいですが、唯一下部だけスペースに余裕はなかったです。ボトムカバーにSSDを設置したのですが、作業はやりにくかったです。
搭載している電源は3000円くらいの安物でプラグイン式ではありません。そのためケーブルが多くなり、ケース内に押し込むのに苦労しました。
HDDゲージを外したところ、空いてるスペースにケーブルを収納できました。
HDDゲージを外すと、3.5インチのHDDは1つしか配置できません。2つ以上のHDDを設置したい場合、HDDゲージの設置は必須になります。
静音性検証
個人的に一番気になっているSilencio S400の静音性を検証しました。以前使っていたPCケース、Elite 361と比較してみました。
Elite 361
アイドル時
高負荷時
Silencio S400
アイドル時
高負荷時
感想
アイドル時の騒音に関しては劇的な改善とはいかなかったです。
Elite 361は搭載ファンが小さいので騒音がある程度抑えられていたのかもしれません。ただ高負荷時の騒音はSilencio S400のほうが間違いなく静かだと感じました。
良かったところ
質感、工作精度が高い
歪みなど全くなく、Silencio S400の工作精度の高さを感じました。また、どこを見ても安っぽさを感じることはなく、むしろ高級感を感じます。
SDカードスロット
ただ、自分が使っているのは64GBのSDXCカードなので、それ以上の容量に対応しているかどうかはまだ確かめていないので、はっきりとは言えないです。
悪かったところ
付属ケースファンの音がそこそこうるさい
このケースファンをもっと回転数が落とせるものに交換してやれば、静音性はさらに高まると思います。例えば、300回転まで落とせるKAZE FLEXなどです。
まとめ
細かな不満点はありますが、全体的にみれば非常に満足感の高いPCケースでした。付属のケースファンを安価なKAZE FLEXに交換するだけでも、さらなる静音性を実現できるのも魅力的でした。
小型の静音PCケースでSDカードスロットがあるのは、事実上このSilencio S400だけかもしれません。それを考えるとこのPCケースは非常に貴重な存在と言えるかもしれません。
動画はこちら↓。
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