5インチベイ搭載PCケースが絶滅寸前?5インチベイについて考察してみた
昔のPCケースは5インチベイが搭載されているのがほとんどでした。
ただ、現在、5インチベイ搭載のPCケースは数を減らし、もはや5インチベイが搭載されてないPCケースの方が主流になっています。
今回は5インチベイについて自分なりに考察したいと思います。
PCケースに5インチベイは必要ないという方もかなりいるかと思います。でも自分はあった方がいいと考えている側の人間です。その理由もお話します。
5インチベイ搭載のPCケースの数は少ない
現在、価格.comで販売されているPCケースの数は451あります。(※2020年11月現在)
ところが、検索で5インチベイ搭載と条件づけてやると、その数は156まで減ってしまいます。つまり、5インチベイを搭載しているPCケースは圧倒的に数が少ないということになります。
なぜ5インチベイ搭載のPCケースの数は減ってきたのか?
なぜ5インチベイ搭載のPCケースは数を減らしたのか?その答えはいくつかあると思いますが、自分は主に以下の2つの理由が原因だと考えています。
- 光学ドライブの需要の減少
- 内部スペースの確保の問題
市販ソフトのダウンロード(例えばOSなど)、DVDなどの映像作品の鑑賞を目的として、光学ドライブを5インチベイに差し込む人が昔は多かったと思います。
しかし、現在は、ダウンロード形式、ストリーミング形式が主流となっています。光学ドライブがなくても問題ない状況になってしまいました。
どうしても光学ドライブが必要であれば、USBで接続するタイプを別途買えば問題ありません。
そして内部スペースの確保の問題ですが、これは自分が以前購入したPCケース、Silencio S400を例にしたら分かると思います。
このSilencio S400は現代のPCケースには珍しく、5インチベイが搭載されています。この5インチベイのあるおかげでPCケース内部のスペースが狭くなります。
特に前面のスペースが狭くなるのでいろいろと問題が起きる可能性があります。例えば水冷式のCPUクーラーを導入したとしましょう。
ポンプやラジエーターを前面に設置しようとなったときに、この5インチベイが邪魔になり、最悪設置できないというパターンも考えられます。
また、PCケースのサイドパネルがガラスで中身が透けて見える場合、内部のパーツをカッコよく見せたいというのが重要になってくると思います。
内部を綺麗に見せたいと考えた場合、もし5インチベイがあるとスッキリした印象がなくなり、気になる方もいるかもしれません。
以上、こうした理由により、5インチベイの需要が急速になくなっていったと考えられます。
それでも5インチベイはあった方が便利
5インチベイのデメリットばかり説明したので、「5インチベイって実はいらないんじゃ・・・。」と思った方もいるかもしれません。
でも自分はあえて言いたいです。「5インチベイはあった方が便利」だと。
5インチベイの用途は光学ドライブだけじゃないです。様々な用途で使えます。
例えば代表的なのはリムーバブルケースです。これをつけることによって、HDDやSSDを5インチベイに設置できます。
PCケース内にこれ以上HDDやSSDを設置できないという状況に陥った時、これを使えばその問題が一発で解決します。しかも抜き差しが非常に楽です。
小物入れも何気に便利です。USBメモリやプラスドライバーなど、PC関連のちょっとした小物をしまうことが出来ます。
また、内蔵カードリーダーも便利です。特に写真や動画の入ったSDカードを頻繁に使う方におススメしたいです。
このように5インチベイは様々な用途で使用できます。PCケースの拡張性を広げてくれるので、自分は5インチベイはあった方がいいと考えています。
まとめ
5インチベイの存在は今の時代にそぐわなくなっているのは間違いないです。ただ5インチベイは光学ドライブ以外にも様々な用途でも使えるので、ないよりはあった方がいいと自分は考えています。
将来的にPCケースに何らかの役割をさらに持たせたいと考えている方は、5インチベイのあるPCケースの購入をおススメします。
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