【2024年6月】ゲーミングPCを予算20万円で自作できる?パーツ構成案を紹介【OS込み】
あらゆるものが高騰している昨今ですが、もちろんPCパーツも例外ではありません。何も考えなしにPCパーツを選定していったら、簡単に予算オーバーします。
ただ、コスパの高いPCパーツをきちんと選定しさえすれば、限られた予算で収まる可能性が高まります。
今回は総額20万円で最適なPCパーツを選定し、コスパの高いゲーミングパソコンの構成案を1つ紹介したいと思います。
20万円という予算は余裕がありそうだが・・・
昨今、自作PCのパーツの価格は上がり続けています。CPU、ビデオカード、マザーボードなど単体で平気で10万円以上するPCパーツも珍しくありません。
したがって、何も考えなしにPCパーツを選定していくと、すぐに総額20万円を超えます。
ただし、適切なPCパーツを選んでいけば、総額20万円前後に抑えることも十分可能です。
20万円前後に抑えるポイントとしては、ビデオカード以外はなるべく価格の安いPCパーツを買い揃えることです。
ビデオカードの性能はゲームを快適にプレーできるかどうかの重要なPCパーツなので、なるべくならケチらないようにする必要があります。
つまり、ビデオカードになるべく多くの予算をかけて、残りの予算で価格の安いPCパーツを買い揃えることが重要になります。
CPU
CPUはAMDの「Ryzen 7 5700X」を選択します。
理由としては価格性能比が高いからです。
Ryzen 7 5700Xは、ZEN3の8コア16スレッドのCPUです。上位モデルのRyzen 7 5800Xからクロックを若干低下しているものの、仕様はほとんど変わっていません。
L3キャッシュの容量は32MB、PCI-Express4.0にも対応など、Ryzen 7 5800Xと共通点も多く、性能低下もほとんどありません。
さらに、100WのRyzen 7 5800Xと比べて、Ryzen 7 5700XはTDPが65Wと扱いやすくなり、価格も大幅に下がっています。
L3キャッシュの容量は32MB、さらにZEN3ということでゲーミング性能も十分高いです。
CPUクーラー
CPUクーラーはDeepCool「AK400」を選択します。
Ryzen 7 5700Xの高負荷時の発熱はそこまで高くないので、AK400で十分冷やし切れます。
AK400は低価格帯のCPUクーラーとして確固たる地位を築いています。冷却性能が低価格にしては優秀なのはもちろん、つけやすさ、質感なども優秀で魅力満載のCPUクーラーです。
マザーボード
マザーボードはMSIの「MPG B550 GAMING PLUS」を選択します。
MPG B550 GAMING PLUSはB550チップセット搭載のATXマザーボードです。特筆すべきは価格の割に高性能な点です。
VRAM周りの大型ヒートシンク、10+2+1フェーズの強力な電源回路を採用していることもあり、電源回りの性能が強固です。さらにマザーボードは2オンス厚の銅を採用した6層基盤を搭載。Pcie 4.0対応のM.2スロットには専用のヒートシンクもしっかり装備。
正直ハイエンド帯に位置してもおかしくないマザーボードですが、在庫処分扱いなのか、なんと1万円代前半で購入できます。
ビデオカード
ビデオカードはRTX 4070 SUPERを選択します。
RTX 4070 SUPERはアッパーミドルのビデオカードです。
RTX 4070のマイナーチェンジ版というより、明確にRTX 4070を上回るパフォーマンスを発揮します。フルHD解像度はであれば、FF14やBLUE PROTOCOLといった負荷の軽いゲームであれば平均144fpsを維持してもプレーも余裕です。
またWQHD解像度では、基本的にどのタイトルも平均100fps近くいきます。総じてWQHD解像度向けのビデオカードといえます。
とはいえ、4K解像度もサイバーパンク2077みたいな極端に重いゲームを除けば、十分プレー可能です。
さらに、Cyber Punk 2077のような超重量級ゲームも平均60fpsでプレー可能です。さらにリアルタイムレイトレーシング、DLSS FGも使えます。
20万円という予算内であれば、RTX 4070よりRTX 4070 SUPERのほうがおすすめです。
RTX 4070 SUPERは様々なモデルがありますが、今回はGIGABYTEの「GV-N407SWF3OC-12GD」を選びます。
価格がRTX 4070としては安価な部類なのに、3基のオリジナルブレードファン、オルタネイトスピニング、複合銅ヒートパイプ、大型銅板ダイレクトタッチGPU、3Dアクティブファン、スクリーンクーリングを搭載と、冷却性能に力を入れています。
もちろん、金属製のバックプレートを採用しています。
メモリ
メモリはCFDの「W4U3200CS-16G」を選択します。
2枚組で、16GB×2のデュアルチャネルが構築できます。JEDEC準拠なので、つけるだけでDDR4-3200で動きます。
さらに、購入後1カ月は返金対応してくれるメモリ相性保証サービスがついているので安心感があります。
ストレージ
ストレージはKIOXIAの「EXCERIA G2 1TB」を選択します。
エントリークラスのM.2 SSDですが、このクラスでは珍しく、TLCNAND採用かつ、DRAMキャッシュを搭載しています。性能自体は控えめですが、その分、発熱少な目で扱いやすいです。
電源ユニット
電源はMSIの「MAG A650BNL」を選択します。
80PLUS BRONZE認定取得の650W電源です。Ryzen 7 5700Xは65W、RTX 4070 SUPERは220Wと省電力なPCパーツ構成なので、電源容量は650Wで十分です。
PCケース
PCケースはADATAの「VALOR AIR」を選択します。
ATXサイズまで対応していますが、奥行が約37cmとかなり短めなので、サイズ感はかなり小ぶりで置き場所に困りません。
フロントパネルの吸気口は斜めのスリットが入っており、デザイン性も高いです。フロントパネルは底面の手回しネジ1本で簡単に外れるので、内部の防塵フィルタの掃除がしやすいので、メンテナンス性も高いです。
そして、前面3基、背面1基、合計4基の12cm角のファンが標準で搭載されているので、冷却性能の高さも優秀です。
OS
OSは「Windows 11 HOMEのパッケージ版」を選択します。
DSP版だとより安く購入できますが、セットで購入したハードウェアを組み込んだPCに対してのみインストール可能という厳しい制限があります。そのため、DSP版は異なるPCに使いまわすことができません。
一方、パッケージ版はライセンス上、異なるPCに使いまわすことが可能です。万が一、PCを乗り換える際、新たにライセンスを購入する必要はありません。
20万円ゲーミングPCを構成するための自作PCパーツリスト
パーツ | 製品名 | 参考価格 ※2024年6月10日時点 |
---|---|---|
CPU | AMD「Ryzen 7 5700X」 | 26,375円※クーポン適用 |
CPUクーラー | DeepCool「AK400」 | 2,973円 |
マザーボード | MSI「MPG B550 GAMING PLUS」 | 13,112円 |
ビデオカード | GIGABYTE「GV-N407SWF3OC-12GD」 | 99,800円 |
メモリ | CFD「W4U3200CS-8G」 | 5,434円 |
ストレージ | キオクシア「EXCERIA G2 1TB」 | 10,480円 |
電源ユニット | MSI「MAG A650BNL」 | 6,987円 |
PCケース | ADATA「VALOR AIR」 | 8,307円 |
OS | 「Windows 11 HOME パッケージ版」 | 13,000円 |
総額 | 186,468円 |
各パーツすべてをAmazonで購入した場合の予算総額です。各パーツを切り詰めれば、このように総額20万円のラインに抑え込むことも十分可能です。
まとめ
ZEN3とそれに対応するマザーボードが驚くほど安くなっているため、以前よりも20万円という限られた予算でゲーミングPCを構築しやすくなりました。
パーツ選定さえしっかりやれば、予算20万円でも立派なゲーミングパソコンは作れるので、今回の記事をぜひ参考にしてみてください。