2023年12月18日、デルはIntel Core Ultraシリーズを搭載した最新のノートPC、「Inspiron 13 5330」を発表しました。
今回その発表会に招待していただいたので、簡単なレポートをお送りしたいと思います。
デルアンバサダーとして、今回のイベントに招待されました。
デルの新製品発表会レポート
まず、新製品発表に先立って、デルテクノロジーズ株式会社コンシューマー&ビジネスマーケティング統括本部長の横塚知子氏からデルの新しい販売施策について説明がありました。
今まではデルの公式サイトの販売ページでは個人向け、法人向けと分かれており、その結果、個人が法人向けの商品を購入、または、法人が個人向けの商品を購入といった現象が発生していました。
今後は法人向け・個人向けで分かれていたカテゴリーを一本化し、消費者目線から見て、商品を買いやすく改良されるとのことです。
続いて、CSB PGTM プロダクトアソートメントプランナー 兼コンサルタントの松原大氏から、デルの最新ノートPC、「Inspiron 13 5330」についての説明がありました。
「Inspiron 13 5330」の仕様です。Core Ultra 5モデルとCore Ultra 7モデルの2機種が展開され、メモリはLPDDR5x 6400MT/sという高速なものが採用されています。液晶は13.3型で、解像度はQHD+(2560×1600)となっています。
また、Inspironシリーズで初となる、MIL-STD-810H認定をうけており、堅牢性も高いです。価格はCore Ultra 5搭載モデルが147,000円、Core Ultra 7搭載モデルが167,000円です。
色は、プラチナシルバー、ライトピンクの2色が展開されます。
最後に株式会社インテルの工学博士の安生敬一郎氏からCPUのインテル Core Ultraについての詳細な解説がありました。インテルは第13世代のRaptor Lakeまでは、Core i5、Core i7などのようにCore iシリーズを展開しています。
ところが、このインテル第14世代のMetor LakeからCore iシリーズという名称は消え、代わりにCore Ultra 5、Core Ultra 7といった、Core Ultraシリーズという名称で展開されるようになります。
Core Ultraシリーズには、様々な新機能が搭載されていますが、中でも最大の特徴がAI動作専用の「NPU」コアの存在です。これによって、CPUやGPUに負荷をかけることなく、AIの処理を行うことができます。
実際に実機デモを見たのですが、「NPU」コアの効果は凄まじかったです。画像生成ソフトのStable Diffusionでは、「NPU」コアが無いモデルに比べると、約2倍ほど処理時間が早くなっていました。
ちなみに、タスクマネージャーではNPUという項目がありました。AI処理をしている間、このNPUには重い負荷がかかっているようです。
WebカメラのAI機能の実機デモです。顔認識も高精度で自分以外はうまくボカシが入ります。また、顔を動かしてもきちんと追従していました。※顔にはモザイクを入れています。
Intel Unisonの拡張ディスプレイ機能の実機デモです。アンドロイドのタブレットをサブモニターとして活用できていました。この機能を使えば、マルチディスプレイを構築する際、手元にあるタブレットを活用できるので、新たにPC専用のモニターを買う手間が省けます。
まとめ
インテル Core Ultraの「NPU」コアの実機デモを実際に見ることができ、自分にとってこの新製品発表会は貴重な体験となりました。
今後AI処理をメインに考えてる人にとって、パソコンを選ぶ際、「NPU」コアの有無が重要な選定基準になりそうです。